2016年07月10日

朗らかな根性と旺盛な好奇心

今年の「なつたよ」が終わった。
ご縁ある作家さんたちのポストカードが集まった
昨年の展覧会では仕切りに徹していたので、
次は書くか!と気合いを入れての2016年。
『写しとることの葉』と題して、写真家・松村シナさん
「夏の手紙」をテーマにした言葉を投げつけて(笑)
あじきのおかあさんに甘えて、ギャラリーを拝借。
9日間に亘って
「夏の便りってええもんですよ!」と伝えてみた。

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展覧会の挨拶文にも書いたけども、
シナさんと初めて会ったのは、2011年1月4日。
彼女は2羽のインコとともに暮らす主婦でした。
少しデザインができて、写真は趣味。
素人の「カメラ女子」取材だった。
松の内も明けぬうちから!

いい写真を撮るな、と思った。
いい色、いい構図、いいロケーション。
そして、なにより写真が好きなんやな、と思わせる力があった。
もちろん、そんな人は世の中にたくさんいる。
それでなくても、職業柄、プロのカメラマンたちと
一緒に仕事をしながらたくさんの写真を見てきた。
では、ただの写真好きである彼女にあった+αは何か。
情熱とか、夢とか、可能性とか、そんな漠然としたものではない。
あたしが感じたのは、朗らかな根性と旺盛な好奇心だった。

すごいものに目を輝かせて、すごい!と前のめりになれる素直さ。
面白そうなことに対する貪欲なアンテナと、それを摑むためのフットワークの軽さ。
そして、なにより自分を「運がいい」と認識していること。

それは、一緒にものづくりをする上で得がたい資質だし、
信頼に値する能力だと言っても過言ではない。
おこがましい言い方だが、チャンスを与えてみたらどう化けるか、と
悪戯心にも似た気分が生まれた。

そうして、彼女はあたしが投げる球を見事に受けたり打ち返したりして
写真教室の講師になり、雑誌で連載するまでになった。
してやったり。
恩を売って、今年の展覧会をやろうと持ちかけたって罰は当たるまい。
というわけで、
言葉ありきで、ことの葉を写しとった作品はどれも美しく、
言葉の存在感を損なうことなく、新たな印象を与えるものに仕上がった。

DMにはじまり、ことの葉が連なる風鈴、芳名帖、文鎮と
デザインを伴うさまざまなアイテムはすべてシナさんまかせ。
本当に助かった。
あのときの己の勘は間違ってなかった。

シナさん、これからもいい作品を生み出してください。

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posted by しがない物書き椿屋 at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々まにまに
2016年04月07日

そんなことあんのん?!

新年度。
この春から、またもや新しいガッコーでのお仕事が決まった。
毎度のことなら、ギリギリ仕様!

去年末に新校舎が完成し、なかなかに快適な空間と
家からほどよく近い距離での通勤に気をよくしていたら
女性も上着着用だの、消耗品の支給はないだの
それはそれで面倒なこともありつつ、
なんとか契約までこぎつけたわけ。

そしたら、教科会議のある日に階段の踊り場で
(絶対踊ったりせぇへんのになぜ踊り場!)
なんかどっかで見たことある顔に遭遇。
すれ違った瞬間振り返り、そりゃもう前のめりでガン見(笑)
でも名前が出てこない!
最初の漢字は分かるのに、なんやっけ!!
と唸っていたら、「山田?!」と驚かれ。

高校時代の同級生に、教育自習以来、16年ぶりに再会した。
神戸の田舎の高校生が、京都の街中の高校で!
なんじゃそりゃ。
そんなことあんのん?!

しかも、たまたま割り振られたあたしのデスク、
去年までその彼女の席であった。あはは!

そして彼女は結婚して名字が変わり、
ふたりの娘の母になっておりました。あはは…
posted by しがない物書き椿屋 at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガッコーだより
2016年02月29日

ネーミングの妙

名前って、大事。
最大の言霊だから。
物語をつくるとき、名付けには何より時間がかかる。
なんとなく仮名で進めることもあるが、
名前が降ってくるまで世界が動かないことも。
逆に言えば、これだ!という名が浮かべば
キャラクターはいとも軽々と動き出す。

キラキラネームって言葉も定着したいま、
ガッコーでたっくさんの名簿を見ていると、
名は体を表わすってほんまにそうやな、と思うわけ。
責任重大ですよ、世の中の親御さんたち。

いままで出会った人たちの子供の名前で
これは!と思ったのは、
女の子なら「月湖」、男の子なら「八雲」。
「〜子」という昭和な響きを受け継ぎながらも
「湖」という字を当てることで、
とても幻想的な風景を思い浮かべる。
神話の国に伝わる神秘を感じさせる「八雲」は、
文学好きの心もくすぐる一語。
どんなすてきな殿方に育つことか、いまから楽しみだ。

展覧会のタイトルとして過去につけた
「玉響」という古語は、音も字面もたいそう好み。
豊かな意味としては「まにまに」も捨てがたい。

友人がつけた、とことん食べまくるグルメチームの
「ピラニア会」も秀逸ではないか。
メニューの上から下まで網羅できる強靭な胃袋を持つ
酒豪たちのごはん食べに、これほど相応しい命名があるだろうか。
いやない!!
素晴らしすぎて、嫉妬さえ覚えるレベルだ。
名前ありきの集い、なんか考えたい。
posted by しがない物書き椿屋 at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々まにまに