2006年02月12日

腰痛でも金欠でも修羅場でも…

映画は我慢できません。
身体にも財布にも仕事にもよくないと
分かっているのにやめられない。
この年になって
かっぱえび○んのCMの
キャッチの本当の意味が
身に沁みる気がします。
単に意志が弱いってだけの説もありますが…。





『博士の愛した数式』

6本観たら1本タダ!
なんて素敵なシステムでしょう。
というわけで、タダで観た作品。
しかもプレミアスクリーンで♪
リクライニングですよ〜。
ちょっとは腰にもやさしい感じ?

原作は、第1回本屋大賞受賞作品。
博士の背広の袖につけられた古びた紙に書かれた
「ぼくの記憶は80分しかもたない」のメモ。
交通事故の後遺症で記憶力に障害を持った博士と、
博士の身の回りの世話をすることになった家政婦、
その家政婦の10歳になる息子「ルート」。
ぎこちなくも3人の日々は
ささやかな驚きと歓びに満ちたものに変わる。

小説はとても美しく、愛に溢れた物語。
いえね、決して映画が美しくないわけではなく。

やっぱり小説を越えてない。
ただそれだけのこと。
成長して、数学の教師になった「ルート」を
吉岡秀隆が演じていて、
映画では彼をキーパーソンとして
回想シーンでストーリーが展開していく。

吉岡、ダメなんっすよ。
個人的な理由で申し訳ないが。
寺尾はいい味出してたし、
いま博士を演じるとしたら彼しかいない。
しかし、深津はどうやろう?
好きな女優なんやけどね。
彼女じゃなくてもいいんじゃないかな、と。

原作を先に読んでいて
あまつさえその世界観を是としていると
どうしても映像化には厳しくなってしまう。
いまのところ、
映画化されて原作と肩を並べる作品は
『恋文日和』だけなので。

タダで観たのに、どうにも納得できない作品でした。


★☆☆☆☆




『オリバー・ツイスト』

おすぎが60年生きてきてよかったと思った作品。
オリバー少年演じるバーニー・クラークは素晴らしい!
彼なしでは、この映画は成立しなかったと言ってもいいくらい。
彼の演技を見るだけでも価値はある。

無実の罪で告発されたオリバーを救ったブラウンロー氏が
オリバーを自宅に連れ帰り、養子として迎え入れるあたり
説得力が薄くて、少々違和感がないこともないが。
まあ、時代背景を考えれば、それもアリかな?

ロンドンで最初にオリバーを見つけて話しかけた
早業ドジャーの異名をとるジャック・ドーキンズを演じた
ハリー・イーデンが鋭い存在感を発揮!
『スタンド・バイ・ミー』の頃の
リバー・フェニックスを彷彿とさせる。
個人的には、主人公の少年よりも
これからに期待したくなる面構え。
それだけでも収穫のあった作品。


★★★☆☆




『THE有頂天ホテル』

言わずと知れた、三谷幸喜監督最新作。

正直、期待しすぎた…。
前評判はもちろん、周囲の感想と
これまでの作品の出来から
ちょっと楽しみが膨らみすぎました。

とにかく登場人物が多い!
もちろん、個性的な役者揃いなんで
飽きさせるとこはないし、テンポもいい。
その分、ひとりひとりのエピソードがさらっと軽くて
まあ、コメディなんでそれでもいいんだが。
小ネタ満載で(いや、充分笑えるんやけど)
途中で「おなかいっぱいやなぁ」って感じに。

三谷作品では、いまのところ『ラジオの時間』が一番!
ドラマでは「やっぱり猫が好き」がやっぱり好きなんやけどね。

★★★☆☆




『単騎、千里を走る。』

高倉健×チャン・イーモウ監督の
念願叶ったタッグ作品。

中国人の親切さがあまりに過剰で
少し面食らいはするものの…
心が穏やかになる物語。

見知らぬ人と人が、顔と顔を合わせて
言葉だけでなく、笑顔や温もりや
ときには涙で――
交流をはかることの大切さ。
そんな当たり前のことを、改めて考えさせられる映画。

健さん、ほんとすごい。
セリフなんて極端に少ないし、
仕草と表情だけで
その場を制してしまう存在感!
彼にしかできない
演技とは到底思えない自然体での在り方。

決して言葉を軽んじるわけではないけれど
言葉でなくても伝わるものはたくさんあって
言葉が通じないからこそ
響くものもあるんだと。
教えてくれる静かかつ力強い物語でした。

★★★★☆

『博士の愛した数式』
http://hakase-movie.com/

『オリバー・ツイスト』
http://www.olivertwist.jp/

『THE有頂天ホテル』
http://www.uchoten.com/

『単騎、千里を走る。』
http://www.tanki-senri.com/
posted by しがない物書き椿屋 at 14:28 | 京都 ☁ | Comment(6) | TrackBack(0) | アフターシアター
この記事へのコメント
長いでw


「博士〜」

「阿弥陀堂〜」以来、小泉監督が苦手なんだよなぁ。
深津も、あんま好きちゃうし。
ルリ子は見たいけどw


「オリバー・ツイスト」

やっぱ見たいなぁ。
この作品は、オリバーよりもジャックが鍵。
その子が良いとなると、期待度も大w


「有頂天〜」

三谷幸喜は伊丹十三になりたいのだろうか?
ま、嫁の小林聡美とお互い一緒に仕事をしたがらない点で、決定的に違うけどw


「単騎〜」

今のキャラの健さんになってからの作品
(「幸福の黄色いハンカチ」以降と言われてる)だったら、
「遥かなる山の呼び声」
「ホタル」
「ブラック・レイン」
がベスト3です。

「単騎〜」良いんかぁ。
見ようかな?
Posted by 直人 at 2006年02月12日 18:47
>直ちゃん
長いけど、的確に省略されてステキ(笑)

「博士〜」は、ルリ子が絶品!
義弟(寺尾)との間での微妙な
感情の揺れを見事に演じてる。
でも、ラストはちょっとご都合主義というか
全部丸く収めすぎかな?

「オリバー」&「単騎〜」は、
観てみてよ。
直ちゃんの感想聞いてみたい作品やし。
Posted by 涼 at 2006年02月12日 19:34
スバラシイ・・・
すべて私が見ようかなと思ってた作品なので参考になりました。
「博士〜」はやっぱそうですか。
本がよかったので映画はどうなんやろと。
三谷さん大好きなんですが映画はなんかもやもや感が残ることありました。(「みん○の家」です。)
でも「笑の大学」はなかなか好きです。
「ラジオの時間」は見たけど話の筋の記憶が・・・。
私もドラマは「やっぱり猫が好き」が一番好きです!

あと「ミュンヘン」も気になります。
Posted by riccio at 2006年02月12日 20:06
>riccioさま
いえいえ、ほんま趣味なんで。
「笑の大学」は絶対に芝居の方がいい!
あれは舞台でこそ面白みが際立つ設定です。
「ラジオの時間」は
ワタシが個人的に声フェチで
声優大好きってこともあるんですが。
限られた空間の中での
悲喜交々って、それだけで笑いの要素となる。
そういうのが好きです。

「ミュンヘン」は観たいですね〜。
「プロミス」も一応観るつもりではいるが…
あまり期待はできない予告編でした。
「ライズ」「美しき野獣」あたりも気になるところ。
映画と舞台は観だすと
連鎖で行ってしまうから危険です(汗)
Posted by 涼 at 2006年02月12日 20:30
そうでしたね!
すっかり忘れてましたが「笑の大学」舞台で見たかったけどチケット手に入れられなかったことを思い出しました。
確か近藤さんと西村さんでしたっけ?
Posted by riccio at 2006年02月12日 20:51
>riccioさま
そうです!
やっぱり、役所より西村!!
稲垣なんて、もうどうでもいい(笑)
また再演してくれるといいんですがねぇ。
Posted by 涼 at 2006年02月13日 11:17
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