2010年03月24日

書は体を現す

面白いからこそ熱中して止まらないものと
面白いからこそもったいなくて先延ばしたいもの
「面白い物語」というのには二通りある。

森見登美彦著「恋文の技術」は後者。



書簡だけで進むにも関わらず、
それぞれのキャラクターも輪郭くっきりしているし
彼らの関係性や生活がにじみ出てくる。
しかも、それぞれの書簡が交互に配されるわけではなく
主人公が書く手紙だけなのに相手がどんな手紙を送ってきたか
手に取るように判る、その書き方はお見事。

その手紙がまた、
「恋文」のための修行だというのがにくい切り口。
果たして、彼の恋文テクニックは磨かれるのか。
そして恋文は無事、想い人の心に届くのか。


読みながらも、読み終えた後も、
思わず、手紙を書きたくなる。
それも、いつもより少し長い手紙を。

posted by しがない物書き椿屋 at 12:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本の匂
この記事へのコメント
ぁ。読みたいと思ってまだ買っていなかった。
森見登美彦さんの文体は、普通のようでいて絶対に真似できないものだなぁぁぁと…
そしてなんだかとても 京都弁で言う「はんなり」???んーーー。。。ちょっと違うかなぁ。。。
とにかく 好きです。
   ヾ(--;好きなら早く買えって。。。
明日にでも本屋に走ります(。‥。)ノ

「手紙」という題材も素敵ですよねぇぇぇ。
今日、久々に手紙を書いたら悪筆がさらにのたくってしまっていました(T.T)
Posted by 京 at 2010年03月24日 16:56
>京さま
なんちゅうか、頭ええなぁ、この人。という言い回しをしはる作家さんですよね。
言葉のひとつひとつは簡単なのに、その組み合わせによって意味合いが深くなる感じです。

読破されたら、ぜひ感想をば☆
Posted by 涼 at 2010年03月25日 11:32
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