2010年09月08日

「さよならノキロ いつのひかまた。」

何かしら不器用で、人一倍懸命に
ものづくりを続けている人たちとの出会いを手繰り
人と人、人とモノ、人と場所を結びつける。
そんな素晴らしいお店があります。
京都の西陣に。

「和」をばらすと「ノ」「木」「口」になることから
=「ノキロ」を店名に掲げたその店は
オープン8年目を迎える今秋に、新たな一歩を踏み出す。

たくさんの「縁」を結んだここ京都を離れて
故郷である広島県福山市に拠点を移すという。

はじめてインタビューをさせていただいたときから
何かとお世話になってきた佐藤夫妻の
審美眼、先見性に加えて、彼らの穏やかな気配と和やかな佇まいこそ
「nokiro-art-net」が多くの人たちに愛されている所以。

HPでのお知らせを見る前に直接届いたメールに
驚き、頷き、一抹の淋しさを感じながらも
おふたりの新たな門出を祝う気持ち。


その勇気。

わが身に置き換えて考えてみたならば、
京都を去りがたい想いがリアルに想像できて
素直に「すごい」と唸った。

決して捨てるわけではないけれど
一旦、置いていくことの潔さ。
そこに不安はあれども、同じだけの期待もまた
彼らの背中を後押ししているのかもしれない。

近い将来、目標に掲げた「居心地のよい集いの場」を持ったおふたりと
いつのひかまた、京都で会えることを願って――。


スキャン.jpg

店舗は今月末まで営業。
15〜30日は「Thanks Market」が開催されます。





〜本日のささこと〜
「古書店という恋の舞台がいい。古本を手にしたときの紙の匂いによく似た、仄かな恋の切なさに胸を打たれた。ケイタイが普及した時代ではめったに味わえない、節度ある恋が愛おしい。」
「かたみ歌」朱川湊人(新潮文庫)所収、諸田玲子の解説より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。


posted by しがない物書き椿屋 at 19:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ
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