酒もタバコもやらないラジオ局勤めの青年アダム、27歳。
背中の痛みで病院に行った彼は、
突然、生存率50%のガン宣告をつきつけられる。
アダムの周辺は、当然一変する。
職場の同僚たちはよそよそしくなり、
恋人は看病のプレッシャーに押し潰されそうになる。
愛していたって乗り越えられないことはある。
世話焼きの母親は同居を迫ってくるし、
担当セラピストのキャサリンは新米ゆえカウンセリングは手探り。
いままでどおりに接してくる親友カイルとともに
病気をネタにナンパしたりと、ガンを笑いに変えようとする日々だが、
刻一刻と病気は進行していく。
アダムはいつまで平穏を保つことができるのか…。
いまガンになったら。
自分ならどうだろうか。
毎日をどんなふうに積み重ねていくのか。
誰に会いたいと思うのか。
やり残したことなんて、なくならない気がする。
どれだけやりたいことを好きなだけやったとしても。
欲望が増す中で、心の平静を得ることはできるのか。
いま自分に何があって、何がないのか。
考えされられる映画だ。
★★★☆☆
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