2013年05月12日

勉強より大事なこと

水曜、『藁の楯』を観て帰ってくると
どうにも鼻づまりがひどくて、首を傾げていたら
翌日の夜には採点中にツーっと鼻水が垂れるほどになり
翌々日には朝から本格的な風邪の兆候。
ぼーっとするし、喉と鼻の奥が痛いし、節々がギシギシするし……
しかし、どうしてもこの日に返却せなあかん小テストがあって
鞄に熱さまシートを放り込み、行きがけに風邪薬を買って
なんとか一日(ぶっ続け5コマの授業)を乗り切った。
へろへろになりながら、シートを貼って職員室で残業してたら
やってくる生徒たちに「せんせー、どうしたんー?」と訊かれ
「朝からがっつり風邪ひいてますのよ」と答えたところ
「えー、うそー」「ほんまにー?!」などと驚かれ
「それやのにあんないっぱいしゃべってくれてありがとー」と言われたので
「仕事ですから」と返したら、「かっこいー!」と誉められ(?)
「はよ治るといいですね〜」と労ってもらったり。
けっこう声も嗄れてたし、ぼんやりしててプリントの数間違ったり
(これに対しては、「珍しいですね、せんせ」と言われたが…)
生徒の名前を呼び間違ったりしたが、気付かれてなかったなら良しとしよう。

そんな中、お世辞にも成績がいいとは言えない数人の女子グループにも
同じように「どうしたん??」と訊かれて、「風邪ですよ」と言えば
帰り際に、至極自然に何の衒いもなく「せんせー、お大事にー!」との言葉。
普段、とんちんかんな反応ばかりしている手の焼ける生徒だけに感心した。
隣に座るYせんせに、「ああいう一言は大切ですよね」と振れば
「すぐ返してきよったもんなぁ、やりやるな、あいつら」としみじみ。

宿題をしょっちゅう忘れる男子が、隣の席の休んでる生徒のために
課題のプリントを必要な枚数だけ取って机に入れてあげたり、
授業中何かと言えば私語の多い男子が、クラスメイトの遠征のお土産から
チョコレートをお裾分けしてくれたり。
目を離すとすぐ寝ようとする男子が、荷物が重そうだとパッと手を差し伸べ
教室や職員室まで颯爽と運んでくれたり。

テストの点数や授業態度がいいだけが大事じゃないってことを
毎日ささいなことで再確認させられるのはありがたい。
もちろん、勉強も大事やけども!
人を思いやるには、余裕が不可欠だからこそ
自分はいま「いっぱいいっぱい」になっていないか、
いつでも彼らに問われている気がする。





〜本日のささこと〜
「いいか、友達は共感、恋人は直感だ」
ドラマ「家族ゲーム」のセリフより





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
posted by しがない物書き椿屋 at 19:09 | Comment(6) | TrackBack(0) | ガッコーだより
この記事へのコメント
いい子たちですね。
勉強できる子がイコール賢い子ではないし、いい子、でもないですもんね。
Posted by Meg at 2013年05月12日 19:54
>Megさま
ほんとに。
なんだかんだでかいらしいんですよね。
振り回されることも多々ありますけど(笑)
Posted by 涼 at 2013年05月12日 21:58
愛されてるねー(^^)
Posted by ハチ at 2013年05月17日 15:19
>ハチ☆
光栄っす。
Posted by 涼 at 2013年05月19日 14:46
はじめまして、たまにのぞいています。
コミュニケーション能力は人にとって一番大事かもしれませんね。若い子たちの一番そばにいる大人は特にそのことに理解していないといけないとおもいます。そのことに気づいていない大人って本当に多い気がします。
Posted by バリカン松岡 at 2013年05月21日 12:21
>バリカン松岡さま
はじめまして。
コメントありがとうございます。
「国語」はコミュニケーションツール、というのをスタンスに教壇に立っていますが、実は職員室にいる大人たちにこそ必要な感覚かもしれません。
生徒らと向き合いながら、いつも言葉への意識を磨いでおります。
Posted by 涼 at 2013年05月27日 13:32
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