「山田先生」と書かれた一通の手紙。
差出人は、講師仲間(かつ大先輩)の先生だ。
彼は、芦屋で「E.S.ことば塾」を運営されている。
「ことば」のプロフェッショナルの一人である。
中には、10月9日付けの「出会い詩集」の文章が印刷されたものが入っていた。
タイトルは「試験監督」。
以下、引用させていただく。
台風がかすって通って行くのだろう、ちょうど横殴りの雨の中
講師仲間に頼まれて、高校3年25組の試験監督のため臨時登校する
生徒もわたしも初めての顔で、お互い疑心暗鬼、妙な出会いである
中学からの一貫暮らすで、男子ばかりのアニマルたち
数Uのテストでは、こっちもちんぷんかんぷんだが、奴らもまた…
20分もすれば、机に突っ伏して寝てしまうもの数十人
起きてこちらを凝視し、すきをうかがっている奴もいる
中に大わらわになって必死に取り組むのもいて、感じがいい
羽織ったカーディガンのよく似合うハンサムボーイも
17歳の健気さと聡明と、無邪気さと混乱とが並んでいる
彼らは、もうすぐ大学に行き、社会人にもなるのだろうが
ちょっと心配もし、期待もかけてしまう、そんな試験監督
窓からまた夏の日差しが。台風は通り過ぎたのだろうか
答案回収して、教室を出ようとすると、ご苦労さまの声があった
そのコラムの下に、手書きのメッセージ。
ときどき交替 いいことです
また食事会も!
次の定期考査では、ワタシが替わりに試験監督に行こう。
宮崎先生、ありがとうございました。
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