2016年02月29日

ネーミングの妙

名前って、大事。
最大の言霊だから。
物語をつくるとき、名付けには何より時間がかかる。
なんとなく仮名で進めることもあるが、
名前が降ってくるまで世界が動かないことも。
逆に言えば、これだ!という名が浮かべば
キャラクターはいとも軽々と動き出す。

キラキラネームって言葉も定着したいま、
ガッコーでたっくさんの名簿を見ていると、
名は体を表わすってほんまにそうやな、と思うわけ。
責任重大ですよ、世の中の親御さんたち。

いままで出会った人たちの子供の名前で
これは!と思ったのは、
女の子なら「月湖」、男の子なら「八雲」。
「〜子」という昭和な響きを受け継ぎながらも
「湖」という字を当てることで、
とても幻想的な風景を思い浮かべる。
神話の国に伝わる神秘を感じさせる「八雲」は、
文学好きの心もくすぐる一語。
どんなすてきな殿方に育つことか、いまから楽しみだ。

展覧会のタイトルとして過去につけた
「玉響」という古語は、音も字面もたいそう好み。
豊かな意味としては「まにまに」も捨てがたい。

友人がつけた、とことん食べまくるグルメチームの
「ピラニア会」も秀逸ではないか。
メニューの上から下まで網羅できる強靭な胃袋を持つ
酒豪たちのごはん食べに、これほど相応しい命名があるだろうか。
いやない!!
素晴らしすぎて、嫉妬さえ覚えるレベルだ。
名前ありきの集い、なんか考えたい。
posted by しがない物書き椿屋 at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々まにまに
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