実在のボクサーをモデルに描かれたこの作品、久々に胸に刺さる映画でした。
役者がすべて素晴らしい。
中でも、主演のラッセル・クロウの演技は逞しい!
ハードな試合のシーンのリアリティはもちろんのこと、妻や子どもと一緒に過ごすときの表情が格別。
何のために戦うのか?と問われ、「ミルク」と答えたときの強い瞳。
妻を「いい女だろ?」と言ったときの、強気の笑顔。
「よそにはやらない」と長男に約束したときの、父親としての決意。
光熱費を払い、子どもたちを取り戻すため、お金をくださいと頭を下げるシーンは、本当に切ない。
彼の胸の内を想像するだに、その生き様を見せつけられているようで。
「プライドを持つ」ということは、こういうことだ。
守りたい何かのために、誰かのために、どこまでできるか。
しょうもない自尊心ではなく、生き抜くための核たるもの。
この映画を観ると、奇跡はきっとある。
そしてその奇跡は、生み出すものなのかもしれない。
そう思わされる。
★★★★★
『忍―SHINOBI』
カスです。
いや、失礼。
ハズレでした。
なんちゅうか、中途半端な感じ。
それぞれの忍びの描き方も表面的だし、因縁の関係も描ききれてないし、何より敵対する伊賀と甲賀の男女が惹かれ合った理由も薄っぺらい。
戦いのシーンはそれなりに迫力あるけど、CGの多用でなんか紙みたい。
これって、『梟の城』を観たときも思ったこと。
オダギリの色気も感じられず、期待外れ。
仲間は確かにきれかったけど・・・仲間じゃなくてもいい程度。
あ〜、残念。
★☆☆☆☆
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