2005年05月19日

『現実入門』 穂村弘 (光文社)


 歌人で翻訳家でエッセイストの穂村さんは、どうやら極端に「生活」がこわいらしい。
 「生活」能力に欠けているというか、ほとんど「ない」に近い男性なんて、御免こうむりたいものだけれど。穂村さんなら許せてしまう。そんなお茶目なダメっぷりがいとおしい人なんて、そうそういるもんじゃない。ダメダメでも、彼の頭の中はとてもユニークで、妄想力ってこうやって活用すればいいのか!と思わず開眼(笑)
 どこまで現実で、どこから妄想なのか。果たして、「お嬢さんと結婚させてください」は真実なのか……?
 そのへんの曖昧さもまた、この本の魅力のひとつ。
posted by しがない物書き椿屋 at 00:00 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
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