けっして、その肉付きにうっとりするのではない。
念のため。
感服させられる仕事ぶりについては、6月28日の日記に記した通り。
記憶に残っている人もおられるのではないか。
今日は、さらにその彼の優秀さに直面した。
話せば長いことながら・・・。
1ヶ月ほど前、その本屋でとある漫画の文庫版1・2巻を購入した。
その日の購入冊数はざっと15冊を超えていて、買ってる方もレジを打ってる方も、もはや曖昧な感じだったかもしれない。
その文庫版の物語は、すでに完結していて、実は全巻読んでいる。
内容は知っているが、借りモノだったので、これを機会にもう一度最初から読み直そう!と思ったわけだ。
ま、こういうことはよくある。
ま、そういう心理を狙ってこその文庫版だ。
で、先日。
仕事で金沢に行った際に、夜ホテルで暇かもしれないと思い本屋へ立ち寄った。
そこで、その文庫版の3・4巻が発売されているのに気づき、荷物になるな〜とぼんやり思いながらも購入した。
さっそくホテルに帰って、寝る前に読んでいたのだが。
どうにも、1・2巻の記憶が薄い。
でもまあ、知っている話なのでさほど問題なく読み進め、その日は寝た。
翌日夜遅くに帰宅して、ざっとベッド周りや階段あたりを見回してみたものの、1・2巻が見当たらない。
ん〜?
買ってなかったっけ??
で、今日。
毎年買っている山田章博氏の「十二国記カレンダー」を予約。
予約書に書き入れた名前を確認した女性店員が、「お客様、以前当店にて○○の1・2巻を買われた記憶はございますか?」
「え?ああ、はい」
あるような、ないような?
すると、パソコンに貼ってあったメモを外しながら、
「誠に申し訳ありません。実は、代金をお支払いいただいたのにこの2冊だけ入れ忘れてしまったようでして・・・」
「はあ・・・」
で、棚によけてあった2冊を袋に入れてくれたのだが。
ふと目に入ったそのメモには、例の彼のサインが!!!!!
次にわたしに会った店員に、本を渡すように指示されていたのだ。
す、す、す、すげぇ!!!!
しかも、名前がフルネームで明記。
当然、領収書をもらうときは名字だけ。
実は以前、とあるフリーペーパーへの取材願いでその店を訪れたとき、店長さんに門前払いを食らいまして(笑)、その際、取次ぎをお願いして名刺を渡したのが、彼だったのだ。
なんと、彼はそのとき一度見ただけ(であろう)名刺の名前を覚えていたことになる。
そして、自分がいないときに訪れた場合を考えての的確な指示。
ほっほぅ。
仕事ができる、というのは、こういうことをいうのだ。
当人すらも忘れているようなことでも、お金を受け取っている以上、きちんと探し出して渡そうとする姿勢。
そういう仕事ぶりに出会うと、また行こうと思うではないか。
そしてそれを聞いた人間もまた、行ってみようと思うはずだ。
ああ、d○nの店長さま。
彼の年末のボーナスをどうか奮発してあげてください。
そして、どうか出世させてあげてください。
どうせなら、店長まで格上げ・・・いやいや。
上に立つ人間が立派な仕事をしていれば、下はおのずと育つでしょう。
プロたるもの、下のスタッフの能力を引き出し、伸ばすことも仕事のうちですから。
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