2013年03月26日

知りたい、お寺の話。

ことり会メンバーの小春さんはお寺の娘さん。
小春さんの故郷は島根で、けっこう頻繁に(ワタシと比べて)帰省している。
実家の話を聴くこともあったり、実家で葬式の話題が増えたり(苦笑)
いまのガッコーが法然の教えを理念としていることもあって
(毎月25日に行われる「御忌式」に出席したことはないけども…)
もともと興味深かった寺社仏閣について、もっと知りたいと思うように。
そんな気持ちのベクトルに添うように、最近増えた社寺漫画が響く。

例えば、禅寺に生まれた杜康潤が跡を継いだ実兄をモデルに
お寺でのあれこれを面白おかしくまとめた「坊主DAYS」(新書館)。
他にも、お寺だけでなく神社と教会の息子3人組が
ドタバタと毎日を過ごす「さんすくみ」(絹田村子/小学館)や、同じ3人でも、
こちらはお寺で暮らす三姉妹の日常を描く水沢めぐみの「寺ガール」(集英社)。
かと思えば、お寺の娘が家業を継いだ物語「住職系女子」(竹内七生/講談社)もあったり。
実家の副住職になった青年の言い訳三昧な悶々ライフが楽しめる
お慕い申し上げます」(朔ユキ蔵/集英社)も注目されている。

ざっと思いつくだけでも、これほどのバラエティに富んだラインナップ。
え?そうなん?!という仰天エピソードをはじめ、
跡継ぎならではの葛藤や反発、各宗派の教えや仕事に対する想い。
とくに「坊主DAYS」「坊主DAYS2 お寺とみんなの毎日」は
身近なネタを客観的に綴っていることもあって愉快なネタが満載!

堅苦しいのが苦手な人もコミックスなら気軽に楽しめるのでは。
知っておいて損はない宗教の話。
posted by しがない物書き椿屋 at 20:30 | Comment(5) | TrackBack(0) | 本の匂
2013年03月02日

「知っていること」と「できること」

美容研究家・メイクアップアーティストの小林照子さんの
「人を美しくする魔法〜夢は持ち続ければ必ずかなう」を読む。
彼女はコーセーで同社初の女性取締役にまでなった美容のプロ。
人の外見的魅力=美と、心の輝き=ファインをテーマとした
研究・創造を研究する「美・ファイン研究所」を立ち上げ、
現在は美容専門学校「フロムハンドメイクアップアカデミー」と
美容を主軸にしたサポート校「青山ビューティ学院高等部」の校長も務めている。
現役のトップアーティストとして活躍しながら、教育にも情熱を注いでいる彼女が
人付き合いをスムーズにして、毎日を楽しく豊かに暮らす34のコツを記している。
オビには娘であり、ビューティディレクターとして活躍する小林ひろ美さんが
「読むだけできれいになる『心の美容液』のような本」だと書いているとおり
著者の経験則から生まれた人生を楽しむためのヒントが盛りだくさん。

自分の想いを言葉にしたり、文字に書くことの重要性。
お金を儲けることが社会貢献につながるという考え方。
プライドを持って得た報酬を気持ちよく手放す生き方。
企業に属していてもフリーランスの気分でいる働き方。
教育は夢を「伝」えて継「承」してもらうということ。

そんな中、メディアや教育の場で「伝える」ことに携わっているワタシが
考えさせられたのは「知っていること」より「できること」をふやそうという回。

「知っていること」と「できること」は決定的に違います。
 情報があふれる世の中だからこそ、体験、経験を通じて「できること」をふやして
いくことが大切だと私は考えています
   (中略)
 特に若い人は、生まれたときから携帯電話もパソコンもある環境で育っています。
 学生たちと接していても、「ああ、それ知っています」とさらっといってのけること
がよくあります。
 情報化社会では、広く浅く知識を得て、頭でっかちになりがちです。でも、生きて
くために必要なのは、「知っていること」ではなく、あくまで「できること」をふ
やすことなのです。
   (後略)


ワタシは「知りたい」ことがたくさんあって、「知ること」に貪欲だ。
好奇心旺盛なのは幼いころから。
「知ること」が「できること」につながると思っている。
だからこそ、「頭でっかち」になる危険性もあるだろう。
ライターとしてさまざまな記事を書く中で、
知ってはいても食べたことがない、見たことがない、やったことがないものを
さも体験したふうに「美味しいですよ」「キレイですよ」「面白いですよ」と
言葉を紡ぐことに違和感を抱くようになったことも、正直ある。
「ことり会」はそんな想いから動き出した活動ともいえる。

そして、教壇ではできるだけ実感のあることを語り、
辞書やネットで簡単に調べられることは調べさせている。
彼らが何かを考える(疑問に思う)きっかけになるような
投げかけがしたいと考えるからだ。
「できること」の入口になる「知っていること」を増やすために。
posted by しがない物書き椿屋 at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
2011年11月29日

小説×舞台

有川浩新作「ヒア・カムズ・ザ・サン」(新潮社)は、
ハートフルな芝居で多くのファンを持つ演劇集団キャラメルボックス
新作公演のあらすじからスタートした風変わりなコラボ作品。

それはキャラメルボックスの公演チラシにあった、たった7行の文章。

真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた……。


実はこれ、チラシをつくった段階では台本はできておらず
この7行しかこの世に存在していない作品のカケラでしかなかった。
そこから生まれる、演出家・成井豊氏と作家・有川浩女史
それぞれの物語を読みたい!と言ったある役者の願望がそのままカタチになった一冊。

加えて、上演された舞台を観た後にそこから着想を得て執筆された
パラレルワールド的な作品も収録されていることにも注目したい。

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ちなみに、ワタシは公演と新潮社オンライン販売のみの
キャラメルボックス限定スペシャルカバー(著者サイン入り)を入手。
写真の主人公を演じるのが、この物語を生み出すきっかけになった役者。
装丁は公演チラシの写真を使っているというわけ。

発売日を舞台初日に間に合わせてくれれば言うことなかったけど…
劇場近くに住む友人が仕事終わりにわざわざ
ロビーまで買いに行ってくれたので良しとしよう。



posted by しがない物書き椿屋 at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
2010年03月24日

書は体を現す

面白いからこそ熱中して止まらないものと
面白いからこそもったいなくて先延ばしたいもの
「面白い物語」というのには二通りある。

森見登美彦著「恋文の技術」は後者。



書簡だけで進むにも関わらず、
それぞれのキャラクターも輪郭くっきりしているし
彼らの関係性や生活がにじみ出てくる。
しかも、それぞれの書簡が交互に配されるわけではなく
主人公が書く手紙だけなのに相手がどんな手紙を送ってきたか
手に取るように判る、その書き方はお見事。

その手紙がまた、
「恋文」のための修行だというのがにくい切り口。
果たして、彼の恋文テクニックは磨かれるのか。
そして恋文は無事、想い人の心に届くのか。


読みながらも、読み終えた後も、
思わず、手紙を書きたくなる。
それも、いつもより少し長い手紙を。

posted by しがない物書き椿屋 at 12:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本の匂
2010年02月09日

小林かいち

以前、堂本印象美術館で見た、衝撃に近い印象の画を
本屋のレジ前で偶然に見つけた。

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小林かいちの画集。
彼の作品である「絵葉書」を集めたもので、
4枚1組+タイトルが書かれた外袋もセットで紹介されている。
正直、美術展で見るまで彼のことを全く知らなかったが、
その独特の存在感と、赤×黒のバランス、不自然にスリムすぎる女の佇まい、街灯、レトロモダンな雰囲気にすっかりやられてしまった。

ポストカードが売ってたら買い占めたくらいの勢いで。
なので、その画集との出会いは「買い」とばかりに飛びついた。

「小林かいち――まぼろしの京都アール・デコ」山田俊幸他編(図書刊行会刊)定価2800円+税


本との出会いにはタイミングがある。
立ったフラグを逃さない、さらには引き寄せる、力の精度を磨きたい。

posted by しがない物書き椿屋 at 18:26 | Comment(3) | TrackBack(0) | 本の匂
2010年01月06日

面白い本の定義

いま、養老猛司と宮崎駿の対談集「虫眼とアニ眼」を読んでいる。

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読み進めながら、ふと思い至った。
自分にとっての「面白い」本とはどんな類か?

それは、読んでる最中、もしくは読み終わった後に
「○○に読んでもらいたい」
「これを○○ならどう感じるか」
「これは絶対、○○なら楽しめる」
といったことを思える本。

今回は、本当にたくさんの友人を思い浮かべた。
哲学好きな男、小学校の先生、写真家、料理人、もちろん執事。
宮崎アニメ好きはもちろん、
建築に興味がある人、昆虫が好きな人、子どもや教育について考える人、若者との接点のある人、休みがほしい人、楽しく働いている人……

とにかく、何かしら心のひだを撫でる要素が細かく散りばめられている。
そしてそのいちいちが尤もで、奥深い。

進行役の切り口もときにハッとさせられるし
(そういう質問の仕方をワタシも心がけたいものだ)
ひとつのことからの連想(想像の広がり具合、ベクトルの方向)が
とてもスムーズなのに、違和感なく飛び石に乗る。

また、偶然年始に見たNHKでの本書関連番組も
(なんと!対談はあの京都国際マンガミュージアムで開催された)
絶妙な間合いと空気感とテーマ性で構成されていた。

こういう本と出合うと、しばらく静かに興奮できる。
それは本を読むことの最たる醍醐味のひとつ。


『となりのトトロ』は何十回、何百回も観てはいけませんよ。

posted by しがない物書き椿屋 at 23:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本の匂
2009年11月12日

「鞄図書館」芳崎せいむ著

「金魚屋古書店」で知られる芳崎せいむが描く「鞄図書館」は
長年愛されているひとつの鞄とその鞄を手に旅をする司書の物語。

一見空っぽの鞄は、異次元とも言える書庫への入口で
そこには膨大な数の本が収められている。
運よく「鞄図書館」に出会うことができた人々は
その中から好きな本を1冊、1年間だけ借りることができる。

そこにない本などない。
そんな魔法のような鞄ひとつと、世界中を旅して歩く。
いろんな人に会い、いろんな人の思い出に触れながら。
ゲーテを敬愛する喋る鞄と。

それはどんなにか素敵な日々だろうか。
そして、どんなにか切ない時間だろうか。


大学時代、授業の課題図書として読まされた「若きウェルテルの悩み」が退屈で退屈で……それ以来、あんまりいい印象を持っていなかったのに、この漫画を読んでいたら、改めてゲーテを、そしてマザーグースや聖書やその他のミステリ小説を読んでみたくなった。

夢ある物語。
その夢が存在するのは、本の世界の中なのか、果たして我々の空想の中なのか。

鞄図書館


Amazon.co.jp 「鞄図書館」1巻
芳崎せいむ著(東京創元社刊)
ISBN978-4-488-02448-2
posted by しがない物書き椿屋 at 18:02 | Comment(4) | TrackBack(0) | 本の匂
2009年09月11日

斜陽

太宰ではなく、現状(笑)
若干、しごとが減少。
働いているより、ベッドにいる時間の方が長い一週間で、
読み漁った(まさに、漁った!)単行本は以下の通り。

「花宵道中」宮木あや子(講談社)
「喋々喃々」小川糸(ポプラ社)
「虎と月」柳広司(理論社)
「フリーター、家を買う。」有川浩(幻冬舎)
「削除ボーイズ0326」方波見大志(ポプラ社)
「ダブル・ファンタジー」村山由佳(文藝春秋)

合間の息抜きに、ごはん食べたり、マンガ読んだり、洗顔したり、ドラマ見たり、ネットつないだり、文庫読んだり。
なんか、読んで見てばっかやな(笑)

よし、書を捨て町に出て仕事を探そう!

posted by しがない物書き椿屋 at 22:08 | Comment(4) | TrackBack(0) | 本の匂
2008年08月06日

「気になる部分」岸本佐知子著

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先日、乾杯の前、席につくなり
「ちょっとこれ読んでください」と
Kから渡された1冊のエッセイ集。

内容と関連性があるのかないのか
甚だ疑問なイラストの表紙。
が、帯には「抱腹絶倒」の文字。
だいたい、「抱腹絶倒」なんて日常的にそうそうなるもんじゃなし、
そんな大層な四字熟語を使っていて本当に絶倒したことなんてない。

訝りながらも、Kの本を選ぶセンスは信頼しているので
持ち上げたビールもそこそこにパラパラとめくり
Kが「是非ここを」という箇所を斜め読み。

わははははっ

やられた。
声だして笑ってもうた。

翻訳家ならではの言葉選び。
ユーモアとはこういうものか、と改めて。

こうこうこうだから面白い!
こんなところがオススメ!!
そういった言葉で説明できる魅力ではない
圧倒的なまでの奇才。
その着眼点、切り口、キャラ……
どれをとっても強烈かつ繊細。

久しぶりに笑いの絶えない読書時間。
これぞ、本を読むことの醍醐味。

騙されたと思って手にとってみてほしい。
騙さへんから!!

気になる部分 (白水uブックス)
岸本 佐知子
白水社
売り上げランキング: 5410
おすすめ度の平均: 4.0
3 面白いのだが、読み返しはしない本だと思う。
3 慣れちゃった?
5 キタ〜〜〜!
5 心配になるくらい面白い


posted by しがない物書き椿屋 at 16:31 | Comment(12) | TrackBack(0) | 本の匂
2008年02月19日

『180円スニーカーはどのように生まれたのか?』

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旅立つ前に空港の本屋さんによったら、この本がありました。
帰ってまいりました、執事です。
今回、編集協力として涼がお仕事させていただいたビジネス書です。
ありがとうございました。

書籍の販売はプロである書店さんや出版社さんにお任せするとして、
一読した感想を。


みなさんは『靴のヒラキ』ってご存じでしょうか。
恥ずかしながら執事は存じ上げませんでした。

ヒラキは神戸に本社をおき、兵庫県下で展開する元々シューズショップの会社です。
5o刻みの180円ベビーシューズというヒット商品を生み出し、
その後、180円のスニーカーまで販売しました。

180円スニーカーを作ったその会社が、
ふだんどんなことを指針として仕事をしているのか、
そういう思いが綴られています。

靴供養というイベントを催したり、オフィスはワンフロアにこだわったり、
最近は神戸の元町に『hyypia』という婦人靴専門店もオープンしました。

執事はヒラキ流というコラムの『A3男』が印象に残りました。
"だからヒラキでは、A4よりA3のコピー用紙の方が早くなくなっていくのです。"
とコラムは閉められています。
なぜ印象に残ったのか語りたいのはやまやまですが、
興味をそそられた方は書店でご覧になってくださいませ(笑

読み終えたあと、一つ思い浮かんだことがあります。

テレビのCMや新聞の広告、街角の看板や自動販売機や営業車、
それらをみかけると、時々友人達のことを思い出します。
何かがあるということは、そこに人がいるということが常ですが、
普段は必要以上に感謝したり思いやったりはしていません。

会社の名前やマークという単純なきっかけから、
その向こうに働いている友人達の顔が浮かんできます。
でもって、立場は違っても負けられないよなって気持ちになります。

この本の中にもヒラキの社員さんの顔こそ載ってはいないものの、
いくつも短いインタビューが載っています。
読み終わって、単純にヒラキで靴を買わなくちゃ!とはなりませんが、
やっぱりそこに息づく声を聞いて共感すると、
今度見かけたときは寄ってみようかなと思えました。

もう少し、ヒラキのことが知りたくなりました。


 
posted by しがない物書き椿屋 at 01:51 | 京都 ☁ | Comment(11) | TrackBack(0) | 本の匂
2008年01月22日

『楽園に酷似した男』

テレビにコメンテーターとして登場しては
「ち○こ、ちん○」と繰り返しながら
嫌味なく己の体験を赤裸々に披露しては笑いを取る。
そんなナイスなオバサン、岩井志麻子。
デビュー作「ぼっけぇ、きょうてぇ」しか読んでなかった
彼女の作品をなんとはなしに手に取ったのは
それがベトナムを舞台にした(正確には、ベトナムと日本と韓国)
官能に溢れた小説だったからか。
いや、たまたま偶然、大家さん一家がベトナムに行っていたからか。


ともあれ。
この独特の物語には、ときに生温く、ときに乾ききった風が吹く。
そんな世界がここにはある。
無邪気でいとおしいホーチミンの男、
少々潔癖さえうかがえる韓国の男、
そして、全てを受け入れるしかない東京の男。

彼らの間を行き来し、主人公が得るもの、失うもの。
本当に愛しているのは誰か。
一番大切に想うのは誰か。

己を絡め取るような渦巻く欲望と、穏やかな母性のせめぎ合い。
ねっとりと、漂うエロスとはこのこと。
読点をすべて排除した挑戦的文体がそのエロスを濃密に表現することを可能にしたのか。
それとも、彼女の才能ゆえか。

羨むか、感じ入るか、呆れるか、苛立つか。
さまざまな感情に揺さぶられる1冊。



posted by しがない物書き椿屋 at 23:57 | 京都 ☔ | Comment(5) | TrackBack(0) | 本の匂
2007年03月12日

お読みあそばせ。『日の名残り』 カズオ・イシグロ(ハヤカワ文庫)


『 日の名残り 』 カズオ・イシグロ (ハヤカワ文庫)


有能な執事のお話。
かといって堅くなく。漫画で言うと『柳沢教授』のテイストだが、いやいやどうしてかなりの傑作。純文学読んで声に出して笑ったのは初めて。(特にP128、9あたり)

ご主人がイギリス貴族からアメリカの富豪にかわってから、主人公スティーヴンスは、気のきいたジョークが言えずに悩み、海を見て泣きます。スティーヴンスの壮大な独り言をご堪能あれ。
至福の読書体験をお約束いたします。


札幌K
posted by しがない物書き椿屋 at 00:36 | 京都 ☀ | Comment(5) | TrackBack(0) | 本の匂
2007年02月06日

恋人じゃなく、男の子に望むこと。

『ボーイフレンド 男の子じゃないとだめなんだもの』 やまだないと(Discover)



ガールズトークシリーズの第一弾は
なんと、やまだないと!
う〜ん、なんて素晴らしいチョイス♪

やまだないとの描く男の子(「男」ではなく「男の子」)は
ちょっとやんちゃで、ちょっと色っぽくて
ちょっとカッコよくて、ちょっとかわいくて
要するにたまらん!(笑)

そんな男の子がいっぱい出てくるってだけでも
じゅるっとヨダレが…おっと、失礼。


恋人じゃなくて、友だち。
身近なのに、一番じゃない。
気取らないのに、曝け出さない。
女同士じゃなくて、男の子。
そういう相手だからこそ
埋められるモノがあるとしたら。

恋と勘違いしたくなるような
ステキな男の子たちに
うっとりする物語。
posted by しがない物書き椿屋 at 17:17 | 京都 | Comment(7) | TrackBack(0) | 本の匂
2006年11月01日

『少し変わった子あります』 森博嗣 (文藝春秋)


す子し、かわったこ、あります。

この本の2ページ目をめくるまで忘れていた。

なんだかちょっとかわった本がある、
そんな話を一年程前に、友人が話していたのだ。

それはあわい桃色の地に銀色の字の描かれた表紙で、
見たことのあるような女性の画が描いてあり、
とある著名な装丁家も携わったという本があるのだよと。

【執事】
タグ:森博嗣
posted by しがない物書き椿屋 at 00:00 | 京都 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本の匂
2005年12月07日

『生協の白石さん』 白石昌則 東京農工大学の学生の皆さん (講談社)

“気がつけば大ベストセラー!”の本。
初版から1ヶ月で早くも第8刷とは恐れ入ります。あっぱれ。

内容は、東京農工大生協で交わされた「ひとことカード」の交流録。
だが、この「ひとことカード」、どこの大学生協でも取り入れているシステムらしい。
らしい、というのは、ワタシの母校では生協の存在が確認できなかったので。
あくまでもR大とK大を知る同居人の言を信用することにする。
そのどこにでもある「ひとことカード」の中でも、
なぜ白石さんなのか?
洒脱なモノゴトへの視点。
それこそが、白石さんのコメントの魅力。
ぷっと笑わせてくれたり、ふっと微笑ませてくれたりする要だ。

「白石さん 好きっす。」
「光栄っす。」
この応答を見て、すぐさまレジへ行きましたとも。

そして、「最後に」の中に書かれた
「妻。その生き様が、エンターテインメント。生きた教材です。貴方が妻で幸せです。」


という箇所で、白石さんの虜になりました。
こんなふうに思ってもらえる、こんなふうに言ってもらえる、
そういう妻になってやろうじゃないか!




・・・この本を読んで思い浮かべた人がふたり
posted by しがない物書き椿屋 at 23:27 | 京都 ☀ | Comment(8) | TrackBack(0) | 本の匂
2005年09月11日

『いろのはがき A Postcard Book of Japanese Colors』 (ピエ・ブックス)


万葉から江戸まで、いにしえより息づく日本独特な色の数々。一口に「青」と言っても、その色合いは本当に多様で驚かされる。微妙な濃淡の違い、自然の香りが漂う美しい名前。
青竹色、山葵色、勿忘草色、露草色、瑠璃色、茄子紺色……
目だけではなく感性も楽しませてくれる優美な伝統色が、一枚一枚葉書になった本。
紅色から始まってグラデーションになっているコトにも気づく。


こんなのもオススメ!
『色の名前』近江源太郎監修(角川書店)
『日本の色』吉岡幸雄(紫紅社)
posted by しがない物書き椿屋 at 11:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
2005年08月12日

『手紙手帖』 木村衣有子 (祥伝社) 感想


 気の利いた手紙を書くためにできることがを、つらつらと綴られた一冊。HOW TO本というよりも読みモノ的要素が強いから、楽しく読める。そして、やっぱり手紙が書きたくなる。
 本屋でパラパラっと中を確認したときに、穂村弘の直筆手紙が載っているのを見つけて、すぐさまレジに持って行ってしまった・・・。この本の中で紹介されている「佐瀬工業所」のガラスペンが欲しくてたまらん!
posted by しがない物書き椿屋 at 11:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
2005年08月08日

『G戦場ヘブンズドア』 日本橋ヨヲコ (小学館)


 漫画という舞台で繰り広げられる「戦友モノ」とは本人談。漫画志望者はもちろん、自分がナットクのいく生き方を望む人には沁みる物語。
 デフォルメされてるのに妙にリアルで、誰にでも当てはまる切り口に脱帽。必死に生きるって、カッコイイで!っていう当たり前のことをしみじみ噛み締めてしまうハズ。
posted by しがない物書き椿屋 at 00:00 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
2005年06月03日

『旬(いまどき)』 鈴木有布子 (新書館)


 「初の単行本」というものに弱い。
 つい試すつもりで(上から?・苦笑)「買ってやろうじゃないか」という気分になるからだ。で、当たればラッキー、外れれば悪態つく。払った金額分はしっかりつく。
 大きく外れることはあまりないが、アタリはたまにでっかいのがくる!
 そのでっかいアタリのひとつが、これ。
 画ももちろん好みだが、だって基本やんね?漫画なんやし、シリアスとギャグのラバンスもいいし、人物の表情が豊かだし、直筆の字もキレイだし、キャラがしっかり立ってるし、展開に無理もないし……。
 とかなんとか理由をあれこれつけてはみても。結局は、血のつながらない姉を実は知らずと振り回している高校生の海くんがかわいいだけ(笑)
 しかし、この本の初版は2004年3月。そのときわたしはちょうどその姉と同じ年。いまや追い越し、しかし仕事の面ではまだ追いつけてない気がして、読み返してしばし呆然としてしまった……のは、ここだけの話ということで。
posted by しがない物書き椿屋 at 00:00 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 本の匂
2005年05月19日

『現実入門』 穂村弘 (光文社)


 歌人で翻訳家でエッセイストの穂村さんは、どうやら極端に「生活」がこわいらしい。
 「生活」能力に欠けているというか、ほとんど「ない」に近い男性なんて、御免こうむりたいものだけれど。穂村さんなら許せてしまう。そんなお茶目なダメっぷりがいとおしい人なんて、そうそういるもんじゃない。ダメダメでも、彼の頭の中はとてもユニークで、妄想力ってこうやって活用すればいいのか!と思わず開眼(笑)
 どこまで現実で、どこから妄想なのか。果たして、「お嬢さんと結婚させてください」は真実なのか……?
 そのへんの曖昧さもまた、この本の魅力のひとつ。
posted by しがない物書き椿屋 at 00:00 | 京都 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の匂
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