2011年03月19日

映画館に行く選択

『トゥルー・グリット』

理不尽に父親を殺された14歳の少女が
保安官を雇って犯人を追跡する復讐劇。

強い信念と繊細な心。
子どもと大人の狭間でもがく少女の生き様は
安穏と暮らすことがいかに贅沢なことかを教えてくれる。

コーエン兄弟ならではの美しい映像で綴られる
心を揺さぶられるドラマチックな物語。

★★★★☆


posted by しがない物書き椿屋 at 09:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年03月16日

それだけで満足、か

『SP 革命篇』

前作よりパワーダウンな印象は、肉弾戦の減少からか。
政治色が強くなっている分、「SP」である必要性が薄く感じられる。

けども、岡田くん男前。
それだけで満足できる。安上がり(笑)

テロリストに選挙された議場。
現実でもあれだけ赤裸々に汚職を暴露できたら
少しは見通しのいい政治が行われるんだろうか。果たして。

★★★☆☆





『GANTZ』

だから、映画で「つづく」とかなしでお願いします。

とはいえ、ニノ男前。
それだけで満足…はできひんけども(笑)

意外に戦闘シーンがグロかったが、
細かい笑いがちりばめられていて
その温度差がまた可笑しさを誘う。

ある日突然、死んだはずの自分が命をかけた戦いを強いられたら。
生き残るために何ができるか。
生への執着、能力の把握、適正の有無。
それらは非日常生活だけに限ったことではない。


原作未読。
ファンからすればキャスティングはいかがなものか。
いまから読んでも、実写のイメージをなかったことにはできないので
ひとまずは後半も観てから、マンガに手を出すか考えることに。

★★★☆☆

posted by しがない物書き椿屋 at 21:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年03月15日

欲張りでいい

『恋とニュースのつくり方』

8歳の子が夢を見るのは素晴らしい。18歳でも。
でも28歳なら?世間に恥ずかしい。

そんなふうに母親から諭される主人公。
でも、ニュースをつくりたい夢を諦めきれない。
そんな彼女が、新たな職場でグダグダな低視聴率番組を担当することに。
奮闘し、泣いて叫んで走ってキレながら、番組打ち切りを回避すべく
仕事中心の生活を送る中、新たな恋も一緒にやってくる。
この忙しいときに!
やらんとあかんことがいっぱいやのに!!

そんなドタバタ、ハートフルお仕事系ラブコメ?です。

★★★★☆

posted by しがない物書き椿屋 at 19:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年03月09日

肝心なのは観る順番

『ヒアアフター』

少々、突拍子もない印象。
とはいえ、それぞれの生き方が交差する流れは納得。
これは、心が爽やかになるファンタジー。

★★★☆☆





『ツーリスト』

デップ、男前!
アンジー、別嬪!!

それだけでも十分に価値があるが、
加えて、ストーリーも優れもの。
ラストのひっくり返る感じが小気味いい。

★★★★★





『英国王のスピーチ』

オッサンふたりの凸凹な友情物語。
微笑ましいし、笑える。
そして、自分の英国に関する歴史的知識の乏しさを残念に思う。
知っていれば、もっと楽しめたな。

★★★★☆

posted by しがない物書き椿屋 at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年03月03日

どれも当たり

思い返して、簡単に。


『戦火の中へ』

同じ言葉を話す人間が、
死の間際に母親を呼ぶ相手を殺すことの残酷さ。
なによりも、そのことに疑問を抱いたとき、
自らの命と未来を守るためとはいえ、人は他人の人生を奪えるのか。

★★★★★




『毎日かあさん』

元夫婦の小泉今日子と永瀬正敏のかけあいが絶妙。
抗いようのない結末に向かう、切なくてほろ苦い物語が
とても微笑ましい印象を抱かせるのは
ここぞ!というタイミングで挿し込まれる笑いの効果。
こんなふうに、真正面からぶつかりながら、毎日を暮らしていきたい。

★★★★☆




『RED』

年金を受け取る引退した超危険なオヤジたち。
知識も体力も、恋も、諦めない。
全力投球のアラ還たちが、若造たちを蹴散らす様は爽快!

★★★★★

posted by しがない物書き椿屋 at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年01月29日

けっこう観てます。

『武士の家計簿』

この作品の最大の美点は、実在した家計簿を見つけ
そこから一家の暮らしを推察して美しい物語に仕上げたところにある。
武士として生きながら、刀ではなくそろばんで家族を守った男。
その知恵たるや、いかに。

つつましく堅実に、しかしユーモアも忘れない。
家族が一丸となって、倹約すらも楽しさに変えていく。
その姿が微笑ましく描かれ、純粋に楽しめる。
原作の素晴らしさが映像化されている貴重な1本。

★★★★☆





『愛する人』

母とは、娘とは。
互いへの愛とは。
幼い恋、大人の恋情。
それぞれがもたらすもの。

束の間の安息と引き換えに、失ったもの。
手放すしかなかったものとの再会。
そのとき、彼女たちは何を想うのか。

揺れ動く心がとても丁寧に描かれている作品。

★★★★★





『ソーシャル・ネットワーク』

何かを得る代わりに、何を犠牲にするか。
ひとところを目指し、脇目も振らず見つめているからこそ
周囲が、身近なところが、見えなくなってしまう。

裏切りを誘発するものは、裏切られる者の見過ごしたところにあるのかもしれない。

★★☆☆☆





『彼女が消えた浜辺』

カスピ海沿岸で忽然と消えたひとりの女性。
彼女の名はエリ。

消えてから知る、彼女が秘めていたもの。
本名も、家族構成も、何も知らない。
彼女はどうして消えたのか……。

ひたひたと忍び寄ってくるようなミステリ。
事件はひとつ。
彼女が消えたことだけ。
その心理的サスペンスは、驚くほど上質だ。

★★★★☆





『最後の忠臣蔵』

切なくも、力強い新たな忠臣蔵。
16年、生き抜くことを課せられた男が
託されたものを守り抜き、使命を果たしたとき
そこに待ち受ける運命の残酷さに慄然とする。

「忠義」とは、これほどの重いものか――。

突きつけられる、男たちの生き様に奮える。
生きる理由をこれほど明確に抱いている人が
いまの世の中、いったいどれくらいいるだろう。

死に場所を求めて、生き続ける。
そこに生まれるさまざまな想いは、とてもあたたかい。

★★★★☆





〜本日のささこと〜
「どの町にも病人か、なまけ者でないかぎり、貧しくとも明日をおもいわずらうことなく、精一杯に生きていた人々のエネルギーが充満していた」(『小説の散歩みち』池波正太郎)
「FILT48号」所収「SMOKERS FILE VOL.38」より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
posted by しがない物書き椿屋 at 16:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年01月12日

あかん

取材先までのルートを調べなあかんし、
取材先にメールを送らなあかんし、
原稿を今夜中に仕上げなあかんし、
授業の板書を考えなあかんし、
撮ってきてもらった写真をチェックせなあかんし、
部屋を片付けな……

あかん。

あかんことが多すぎて、これじゃあかん。


そう思って、時間ないのを承知で合間に
いっこぐらいやりたいことやる。

そば食べに行ったり、マンガ読んだり、友だちにメールしたり。
映画観たり。

『バーレスク』

歌とダンスに圧倒されて、くらくら。
『コヨーテ・アグリー』が好きな人は必見!

★★★★★
posted by しがない物書き椿屋 at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年01月11日

毎日「書く」こと。

学生インタビューが終わった後、編集さんから試写状を譲ってもらい
カメラマンさんの車でTOHOシネマズ二条まで送ってもらい

『僕と妻の1778の物語』

テレビドラマ「僕シリーズ」の集大成とかいうてたし
主役ふたりとも別に好きちゃうし
死ぬって分かってる話やし
と思いながらも気になっていたのは
原作者の眉村卓が大芸の先生をしてはったから。
残念ながら、直接講義を受講したことはないけど、
奥さんのために毎日物語を書いた話は有名だったので。

予想を裏切る、シリアスな内容なのに
ときおりメルヘンかつファンタジーな仕上がり。
短編の挿し込み具合も絶妙やし、言葉の遣い方も巧み。
そこに何度も泣かされた。

毎日書く。
1日3枚以上。
しかも、免疫力を上げるために奥さんに笑ってもらえる物語を。

これって、ものすごいこと。
プロでも、そう続けられることじゃない。
その真摯さ、産みの苦しみ、読めることの悦び…
さまざまな想いが詰まった原稿用紙の重さ。

それはきっと命の重さ。
そういう物語を書きたい。
そういう物語を読んでもらいたい。

そう思わずにはいられない映画だった。


★★★★☆

1月15日ロードショー!
posted by しがない物書き椿屋 at 22:32 | Comment(5) | TrackBack(0) | アフターシアター
2011年01月05日

映画始め

『相棒−劇場版U』

9シーズンまで続いている人気ドラマの主要人物が×××しまった
まさかのラストシーンは驚愕とか衝撃を突き抜けて、唖然。

これ、この映画を観ないとシーズン10でぽかんとなる。
ので、相棒ファンにとってこれはもはや義務です。

★★★★☆

posted by しがない物書き椿屋 at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年12月16日

本日、答案返却日。

今回、大幅に点数アップしている生徒が何人か。
努力の甲斐がカタチになって見えるのはいいことです。
教師にとってではなく、彼らにとって。

答案返却後、ものすごい勢いで電卓を叩き、成績をつける。
中間+期末の素点×0.7+提出点+欠課+態度が計算式。
いやー、めっちゃつかれた。


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『ノルウェイの森』

トラン・アン・ユン監督作品。
美しい映像はとても雄弁だったが、春樹作品は文字であるからこそ力強い。
文字の秘める力は偉大だと改めて痛感する。

★★☆☆☆





〜本日のささこと〜
「ふと互いの手が触れた。(略)姉が僕たちを振り向いたときには、もう手と手は離れてしまっていた。あの日から、僕は、ずっと手持ち無沙汰だ。」
「このベッドのうえ」野中柊著(集英社文庫)より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
posted by しがない物書き椿屋 at 23:26 | Comment(4) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年11月27日

数日では消えない衝撃

『SP 野望篇』

人気TVドラマシリーズの劇場版。
前後編になっているので、映画にあるまじき引っ張り方で終わっている。
最近、こういうのほんまに増えたなぁ。

『SP 革命篇』は来年3月公開予定。
ま、もうそれなりにオトナなので4ヶ月なんてあっちゅう間ですけど。
今年もあと一月。

アップになった岡田准一の皺に、
そうか、彼ももう三十路やもんな〜としみじみ。
とはいえ、全編ノースタントのアクションシーンには恐れ入る。

★★★☆☆





『十三人の刺客』

暴君暗殺のため集まった13人の男たち。
狙うは、現将軍の弟である明石藩主。
彼が老中になっては世も末と、男たちは命を賭ける。

三池崇史監督の本領発揮ともいえる、ラスト50分にも及ぶ死闘は
まさに死と背中合わせの緊迫感と、サムライ魂に溢れている。
山田孝之をはじめとする若手の勢いもさることながら、
圧倒されるのは松方弘樹、市村正親、役所広司らベテラン陣の
脅威の体力と、長年積み重ねてきた経験あってこその殺陣。
ワタシあんなに飛び跳ねられません。
姿勢、剣の扱い、斬り方、表情…どれをとっても、
まだまだ若者たちの追随を許さない迫力を持っているのはさすが。

そしてこの作品、最大の見どころは暴君扮する稲垣吾郎!
これはもはや彼のための映画だといっても過言ではない。
残虐さ、膨らみ続ける狂気、寒気すらする不条理さ。
ほんと、キモチワルイ。
だからこそ、素晴らしい。

★★★★☆
posted by しがない物書き椿屋 at 12:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年11月13日

救いがない

『リミット』

目が覚めたら、木の棺の中。
埋められている。

あるのは、ライターと携帯電話。
命の期限は90分、生き残るため、諦めないでいられるか。

究極のワンシチュエーションスリラー。いや、ホラー!
ひとりで演じきった役者の存在感は恐ろしい。
ラストシーンは、背筋に冷たい汗が落ちる。

★★★★★
posted by しがない物書き椿屋 at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年10月16日

エロチックな青春が眩しい

『春のめざめ』

劇団四季ミュージカルの中でも随一のエロさを誇る作品だ。
何しろ、タイトルからして春が目覚めますからね。

まず、歌のレベルが総じて高い。
そして、ビジュアル的に平凡だからこそエロさが際立つ。
これがめっちゃかわいかったり男前やったら
リアリティが薄れて、芸術として昇華される危険性があるけど
なまじ別嬪じゃないからこそ(失敬…)、いやらしさが存分に発揮される。

いやらしさと同居する切なさや欲望や攻撃的な気持ちは
思春期特有のものであって、誰もが多かれ少なかれ経験するけれど
乗り越えてしまうと途端に何でもないように思える。
だからこそ、少年少女は大人に反発し、反抗し、不信感を抱く。

子どもを思い通りにしようとする親と
自分を押さえつける力に抗う術を手探ろうとする子ども。
興味があるのは、赤ちゃんをつくる方法や
夢に出てくる魅惑的な女性の脚、ピアノ教師の大きな胸。

四六時中、そんなことばっかり考えてる年頃の男の子と女の子が
自分が求めているものが何なのか、必死になって答えを得ようとする。
果たして、彼らが得たものとは――。

さらには、音楽が生!
舞台上で演奏される音楽の迫力はさすが。
コントラバス奏者がなかなか男前(笑)

その上、舞台上に特別観客席が用意されているという演出が!
あー、あそこから観たい。
でも、どうやら舞台席は完売してるらしい。残念。

内容的に、ちょうど教え子たちとかぶることもあって
その生々しさもまた面白かった。
どんなものにも相応しいタイミングは存在する。


★★★★★+★★★!!!

稽古記録が映像で見られます。ぜひ!





〜本日のささこと〜
「10月5日に、娘が生まれました。たまらん、かわいいです。ご報告まで。」
知人B氏からのメールより。





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。

posted by しがない物書き椿屋 at 22:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年10月15日

目の保養

『大奥』

見え麗しい男たちがわんさか。
お掃除したり、お料理したり、お裁縫したり、いちゃいちゃしたり。

そんな中、決して男前とは言えない(失敬!)
阿部サダヲが一番オイシイ役どころ。
ニノが「思い出をください」と震える中村蒼に口付けするシーンで
こらえてこらえて吹き出したアベサダが絶妙でした。

さらには、佐々木×玉木のラブシーンも色っぽくて
思わずスクリーンに向かって身を乗り出してしまいそうだった。
危ない、危ない。

とはいえ、原作には遠く及ばず。
やはりよしながふみの作品は原作漫画に勝るものはなし。

★★★☆☆



DVD
『初恋のきた道』★★★★☆
『小さな中国のお針子』★★★★☆
『北京ヴァイオリン』★★★★★

posted by しがない物書き椿屋 at 23:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年09月10日

お得なレイトショー

20時以降の回は1200円。
平日の夜、映画館に行くのに便利です。

『BECK』

もちろん、目当ては向井理。の、裸体(笑)
オイシイ役どころで、押さえるとこ押さえたいいポジション。
ゲゲゲより男前です、もちろん。

『オカンの嫁入り』で桐谷健太がなかなかよくて、ここでも登場。
桐谷→桐谷→向井→向井で、次は『ハナミズキ』かな。

ポッキーのCMから気になってる忽那汐里がいい。
兄(as水嶋ヒロ)とともに帰国子女という設定(実際に本人もそう)なので
言葉の壁によるぶつかりやすれ違いの中で時折見せるもの言いたげな表情がキュート。
ポンポン思ったこと口に出すキャラなだけに、緩急の「緩」のシーンが余計と胸を打つ。

ところどころ、映像に惹かれるなーと思ってたら監督が堤幸彦やった。
なんか悔しいけど、納得。
音楽の魅力を力強く伝えてくれるロックな映画に仕上がってました。

★★★★☆





〜本日のささこと〜
「向こうにはジャーナリズムとしての言い分もあるし
 何より個人は個人 組織は組織だ
 短絡して人となりまで決めつけるなよ」
「図書館戦争 LOVE&WAR」弓きいろ/原作:有川浩(白泉社)より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
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2010年09月06日

懸命に生きる。

『オカンの嫁入り』

父亡き後、25年にわたって月子を育ててきた母・陽子が
ある日突然「土産」と称してオトコを連れて帰ってきた。
金髪リーゼントの元板前。30歳。
そして母は言う。
「この人と、結婚します。」

青天の霹靂。
ひとりのオトコの登場によって
ぶつかり合う母と娘。
そんなふたりをあたたかく見守ってくれる大家のサクちゃん。
それぞれが抱える事情。
生きていくことの厄介さ。
素直になれないオトナたちの日常に寄り添った物語。

舞台は、大阪(最寄駅は京阪牧野)。
飛び交う関西弁。
住まいは、古い日本家屋(銭形平次のセットを利用したとか)。
人と人をつなぐ充足たる料理の数々。
場を和ませる愛犬ハチ(実は2匹1役!)。

観る者の心を穏やかにする、下町情緒あふれる日々の暮らしがそこにはある。

★★★★☆

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〜本日のささこと〜
「私は君の手にしっくりくるか?」
「地下鉄の犬」草間さかえ(コアマガジン)





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。

posted by しがない物書き椿屋 at 22:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年08月30日

25周年

演劇集団キャラメルボックスは今年で25周年。
大学から出発した小劇団が、いつの間にか演劇だけで食べていける役者の集まりになった。
そんな姿を追いかけて、はや15年目。

学生のころはまさか、自分が10年以上も文章を書いて糊口をしのぐようになるとは
リアルに想像できなかったし(まあ、楽観的確信はあったけどw)
まさかまさか、その劇団の役者さんとつながるなんて考えたこともなかった。
面白い転がり方をしているものです。

というわけで。
新神戸オリエンタル劇場で行われた『また逢おうと竜馬は言った』を観てきた。

司馬遼太郎氏の作品にヒントを得たこのお芝居では
憧れの志士のように生きたいと足掻く現代の不器用な若者たちが
ちょっとした事件に巻き込まれて走る様が描かれている。

竜馬のように、トシのように。
幕末を駆け抜けた男たちの選択に、言葉に、志に
心が奮えたなら一歩を踏み出せるはず。

★★★☆☆


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楽屋で大内さんにごあいさつ。
マニアックな感想を述べたら、吹き出された。しかも二度(苦笑)

手にしてはるのは、大内さんが作・演出・振付をした舞台
『Blue is near water 〜水辺に佇む青〜』のDVD。
一緒に行った友人がちゃっかりサインをもらったのでした。
そしてそれを借りてきたワタシ。
仕事が一段落したら、ひとりでうっとり拝見しま〜す。





〜本日のささこと〜
 少し前は私を苛立たせたこの単純さ、かんたんさ、シンプルさ、悪く言えば馬鹿さを、さらに尊敬する。
「予定日はジミー・ペイジ」角田光代(新潮文庫)





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2010年08月29日

備忘録

『ちょんまげぷりん』

甘すぎない人生。
180年という長い年月を飛び越えて、届けられた想い。
月日とともに変化する「当たり前」によって忘れ去られていく大切なこと。

そういうものを、重すぎず、押しつけがましくもなく
妙にすんなりと納得させてくれるあったかい作品。

錦戸侍、男前。
武士道に則った姿勢と生き様に痺れる。

★★★★☆





『インセプション』

やられた。寝た。
けっこうちょくちょく。

それでなくても難解やのに、想像力だけでは補えない。
ポイントが貯まっているので、コンディションを整えて
もう一度観に行きたい。
DVDではなくあえてスクリーンで。
空いてる日と時間帯を狙って。

posted by しがない物書き椿屋 at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年08月02日

命より大切なもの

『半次郎』

珍しく、京都での試写。
イオンモールKYOTO内のT・ジョイ京都にて。


明治維新から西南戦争を舞台に、
薩摩武士・中村半次郎(桐野利秋)の半生を描いた歴史映画。

企画・主演の榎木孝明氏、来てはりました。
最初気づかんかったけど、スクリーンでの彼の存在感たるや如何に。
冒頭では若さあふれる青年に見えるし、後半ではちゃんと渋さが増してる。
はじめて「男前!」って思わされた。

一番の見どころは、
お互い想いを寄せていたけれど一緒になれなかった
京女・さと(白石美帆)と身請けした藤(雛形あきこ)の
静かなるキャットファイト!
やんわりした京都弁での切り返しの、嫌味なことといったら!!
そこにどれだけの怒りと悲しみと愛しさがあるか
京都に住まう身として垣間見られるだけに怖さ倍増。
10年暮らしていても、あんな問答はできそうにない……。

そんな彼女が山に入って、着物もぼろぼろになりながら
討たれた半次郎のもとに駆けつけるラストシーンは圧巻。
あの号泣、涙を誘います。
白石美帆、いい演技してた。

砲弾を浴びながらもなお、剣を振りかざして進む薩摩の男たち。
敵うはずないことは明白なのに。
それでも進まずにいられないのは、捨てられないものがあるから。
それは果たして命より大切なものなのか。
死んで花実は咲くのだろうか。

志士たちの熱い情熱とまっすぐさは
「いま、がむしゃらに生きているか」と問うている。

★★★★☆


2010年9月18日 九州(鹿児島・熊本・宮崎)先行ロードショー
2010年10月9日 全国公開

ちなみに、この先行日にワタシ、鹿児島におります(笑)
「LinhHoa」催事で山形屋百貨店に行きます☆
詳しくはまた後日!


 
posted by しがない物書き椿屋 at 23:53 | Comment(3) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年07月31日

避暑地、映画館。

『BOX 袴田事件 命とは』

昭和41年6月30日未明に起きた「袴田事件」をもとにした
被告人と元裁判官の生き様を描いた物語。

30歳で逮捕されて、以来45年間。
袴田巌死刑囚は冤罪を訴えながら、拘束され続けている。
地裁での主任判事だった熊本氏は
当時の内情を告白し、再審請求支援を表明している。

裁判員制度が導入されたいま、
人の運命(生死)の行方は一般市民にも委ねられた。
自分がもしこの事件に立ち会ったなら
果たして、被告人に「死刑」を突きつけることができるだろうか。

本当に罪を犯したなら、
人が人をその手で殺めたなら、
どんな理由があるにせよ許されていいわけがない。
だが、もしそれが冤罪だったなら、
何十年にも亘る月日を、人生を、誰がどう償えるというのか。
謝罪や金銭ではもはや取り返しがつかない。

その月日の重さを思うと、身震いがした真摯かつ残酷な物語。

★★★★☆





『さんかく』

なんの変哲もない、三角関係。
とても身近な、でもちょっとだけ非日常な刺激。

なんか気になったり、ドキドキしたり。
好きかも?と思うのは簡単だけど
いとおしさを維持するのはとても難しい。
それが日常だからこそ尚更。

そういう、平穏な毎日の暮らしの中に刺さる
小さな小さな棘を見つめた恋物語。

映画仲間Nからの
「チラシの高岡が見間違えるほど男前」というメールに笑った。

★★★☆☆





〜本日のささこと〜
「なぜ
 顔も心もよっぽど醜い人なんて山ほどいるのに
 あたしだけ選ばれない
 世界中の男に選ばれたいのに
 選ぶ準備はいつだってできているのに」
「HER」ヤマシタトモコ(祥伝社)より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
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