本日より京都劇場ではじまった劇団四季のミュージカル。
ストーリーはいたって単純明快。
1930年代、ニューヨーク&ネバダ。
ダンスに夢中な銀行の跡取り息子ボビーが出会ったのは
差し押さえ物件である劇場のひとり娘ポリー。
かなり男勝りで威勢がいいけれど、とてもチャーミングな彼女に
ボビーは一目見て恋をしてしまう。
でも、ポリーにとってボビーはまさに敵!
すげなくされつつも、劇場を守るためボビーは
大プロデューサー・ザングラーに変装してショーを手伝うことに。
一生懸命なザングラーに惹かれていくポリーだが……。
といった具合。
見どころは、なんといってもダンスシーン。
華麗なタップに、身近にあるものを小道具するアイデア、
思わず見入ってしまう躍動感が劇場を包み込む。
そして、もうひとつ。
個人的に大興奮だったのが、ガーシュウィンの音楽。
中でもワタシが大好きな「I GOT A RHYTHM」のシーンは素晴らしい!
実はこの曲、「キス」という名作漫画で使われているもので
ワタシがガーシュウィンを知るきっかけとなったメロディ。
音楽はもちろん、コンバースのハイカット、香水、伝統芸能……
ワタシが興味をもつきっかけは往々にして漫画にある。
そんなことを思い出しながら、
底抜けにハッピーなミュージカルを観てました。
★★★★☆
〜本日のささこと〜
「あんた学校で園芸部かなんかやっているの」
「…やんないです
園芸部とか超へんな人だし
…花がすきとかゆったら 友達ぜったい笑うし……」
「……ふうん 貧しい友達だね」
「HER」ヤマシタトモコ(祥伝社)より
※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。