2010年07月30日

王道!ボーイ・ミーツ・ガール☆

『クレイジー・フォー・ユー』

本日より京都劇場ではじまった劇団四季のミュージカル。

ストーリーはいたって単純明快。
1930年代、ニューヨーク&ネバダ。
ダンスに夢中な銀行の跡取り息子ボビーが出会ったのは
差し押さえ物件である劇場のひとり娘ポリー。

かなり男勝りで威勢がいいけれど、とてもチャーミングな彼女に
ボビーは一目見て恋をしてしまう。
でも、ポリーにとってボビーはまさに敵!
すげなくされつつも、劇場を守るためボビーは
大プロデューサー・ザングラーに変装してショーを手伝うことに。
一生懸命なザングラーに惹かれていくポリーだが……。

といった具合。

見どころは、なんといってもダンスシーン。
華麗なタップに、身近にあるものを小道具するアイデア、
思わず見入ってしまう躍動感が劇場を包み込む。

そして、もうひとつ。
個人的に大興奮だったのが、ガーシュウィンの音楽。
中でもワタシが大好きな「I GOT A RHYTHM」のシーンは素晴らしい!

実はこの曲、「キス」という名作漫画で使われているもので
ワタシがガーシュウィンを知るきっかけとなったメロディ。

音楽はもちろん、コンバースのハイカット、香水、伝統芸能……
ワタシが興味をもつきっかけは往々にして漫画にある。

そんなことを思い出しながら、
底抜けにハッピーなミュージカルを観てました。

★★★★☆





〜本日のささこと〜
「あんた学校で園芸部かなんかやっているの」
「…やんないです
 園芸部とか超へんな人だし
 …花がすきとかゆったら 友達ぜったい笑うし……」
「……ふうん 貧しい友達だね」
「HER」ヤマシタトモコ(祥伝社)より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。

posted by しがない物書き椿屋 at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年07月23日

したたかな悪意

会員更新のついでに映画。

『オーケストラ!』

途中、うっかり何度か意識を飛ばしつつも
寄せ集めの楽団員たちのそれぞれの人生、
常識を吹き飛ばすほどの音楽への執着に魅せられる。

ラストのコンサートシーンは圧巻。
オーケストラを聴いて鳥肌立つことはあっても泣いたのは初めて。
何がそんなに琴線を弾いたのか、自分でも分からない。
その分からなさが心地よくもあった。

★★★☆☆




『ザ・コーヴ』

例の、話題作。
長編ドキュメンタリー賞に輝いているものの
果たしてこれは本当にドキュメンタリーなのか。
作中のそこかしこに作意を感じ、それが居心地を悪くさせている。

環境か?食文化か?という問題以前に
事実を捻じ曲げることで観る者の思考を操作するのはいただけない。
確かにショッキングな映像ではあるが
それはイルカだからだろうか?
イルカがチャーミングな生きものだからか。
見えるか、見えないか。
ただそれだけの違いで、牛も豚も鶏も屠殺されている。
そしてそれを食べている。
クジラが、イルカが、マグロが、捕獲できなくなっていき
いずれは牛や豚や鶏も可哀相だと嘆かれるのだろうか。

人間の傲慢さがそこかしこに漂っていたように思うのはワタシだけか。

★★★☆☆





夜は、噂に聞いていたイルギオットーネの新店へ。

ライター小春さんと、イラストレーター辻ヒロミ嬢と。
思えば面白い組み合わせ。
小春さんは出会う前からワタシのしがないブログをご存知だったとか。
どこでどうめぐり会うか、予測不可能だからこそ愉快。

そんなふたりに「ささこと、いいですよねー」と言われる。
最近さぼっててすみません…。
うれしい催促に、気を抜くと現われるめんどくさい虫を退治せねば。

あ、美味しい料理の数々についてはおふたりのブログを参照あれ〜。
ケータイの充電ができてなくて写真撮れませんでした。





〜本日のささこと〜
「その抱え込みグセはよく言えば責任感が強く熱心に見えるけど
 裏を返せばただ要領が悪く傲慢なだけで
 それはすべての仕事の質を落としかねない
 あなた 私たちと一緒に仕事をしているという意識はある?」
「お嫁にいけない!」2巻/藤原規代(白泉社)より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
posted by しがない物書き椿屋 at 23:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年06月19日

『罪と、罪なき罪』

大阪ABCホールにて。


人が人を裁くということ。
背負わねばならないもの。
何が「罪」で、何が「罪なき罪」なのか。

まずもって、罪とは何か。
そういうことを考えずにはいられない芝居です。

26、27日の新神戸オリエンタル劇場は席に余裕があるもよう。
人が人の罪を正しく裁くことができるのか
どうかご覧になってください。

NEC_0729.jpg

ちなみに、終演後のもっぴーがサインをしているのは
もっぴーヨメのパンフレット(笑)
シンプルなサインに「サービスないの〜」と不満を漏らすヨメに
「なんでそんなん言われなあかんねん…」と拗ねてましたがね。

posted by しがない物書き椿屋 at 23:49 | Comment(4) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年06月09日

疎水に蛍

銀閣寺道のバス停で降りたら、疎水に架かる短い橋に人だかり。
そのまま疎水沿いに歩いて、もうひとつの橋にも人だかり。

嗚呼、蛍か。
もうそんな季節。

点滅する2、3個の光を横目に家に帰る。





『シーサイドモーテル』

山の中に佇むモーテルを舞台に、4部屋で起きる事件を描く。
主演者陣は魅力的。
最近(いまごろになって)玉鉄が気になる。
色気とコミカルが交錯しているから?

物語としては、もうちょっと各部屋の出来事や人物が複雑に絡むかと思いきや、そのへんはさらっと。物足りない。
女装の古田新太、さすが。

一晩に起こる事件の偶然性による可笑しさは充分に楽しめる。

★★★☆☆





『パーマネント野ばら』

パーマの仕上がりに定評のある野ばらさんちの娘を囲む
生きることにパワフルで精一杯で不器用な人間たちの物語。

パーマネントで酒盛りするオバサンたちの
あっけらかんとした生き方と下ネタも愉快だが、
何より魅力的なのは無邪気な江口洋介!
「救命救急24時」や「チェイス〜国税査察官〜」など
渋くてストイックな役柄が続いていたが
やっぱり彼はトレンディドラマで人気を博したことを思い出させる。

胸キュンがいっぱい!
軽くキスしてはにかんだり、甘い言葉ささやいたり
旅館で浴衣の帯ほどきくのにはしゃいだり。
たまりません。

シュガーな江口洋介を観るだけでも価値ある映画(笑)

小池栄子、池脇千鶴、夏木マリなど、
ギリギリのところを、いいバランスで保っている配役、
小池栄子の夫・加藤虎ノ介のダメっぷりが文句なしに光る。

忘れられないくらい人を愛することのひとつの答えを差し出す作品。

★★★★☆





『京都太秦物語』

立命館大学映像学部が松竹と組んで撮った映画。
舞台は太秦。
駐輪場やら図書館やら学園祭やら、半分以上は大学がロケ地に。
なので、けっこう実際の地理に忠実に撮影されている。
(京都ロケの映画では、西陣から一瞬で出町柳とか、八坂の塔の次は平安神宮前といったワープミラクルが度々起こるので)

とはいえ、学祭後にわざわざ出町柳の鴨川デルタまで移動するのは
少々無理な感じが否めないが…下鴨の古本市と絡めたかったか。
ま、そこはいいとしても。

主人公に横恋慕する客員教授の素っ頓狂な猛アタックに失笑。
勉強(研究)ばっかりやとこうなるんか、ともはや感心するくらい。
何の前触れもなくいきなりトップギアに入るんよね…。
それは、主人公と恋仲な幼馴染もそうやし、主人公も同様。
何度か面食らった。

急にドキュメンタリー調で差し込まれる商店街の人々の話も
何のために誰に向かって話しているのか不明瞭で違和感が残った。
ドラマとドキュメンタリーの融合ねぇ…成功してるんだろうか。

商業映画をつくらないと意味がないから、
この映画が失敗したら腹を斬るとまで言った山田洋次監督。
切腹は免れるか否か。

早朝の商店街、路面を走る嵐電、颯爽と駆ける自転車、
キャンパスのベンチや書庫や通学路、鴨川の飛び石……
この映画のすべてとも言える「気取らない風景」が最大の魅力。

★★☆☆☆





〜本日のささこと〜
「インテリってみんな変態ちゃうの」
『京都太秦物語』より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。


・・・「きょうも、花日和。」更新してます。
posted by しがない物書き椿屋 at 22:58 | Comment(9) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年06月03日

体力&集中力不足

午前中に1本打ち合わせがあったついでに映画館。
せっかく化粧もしてパーマのエッジもきかせたので
そのまま家に帰って洗濯、ではもったいない。

……と、風邪を引いた前日の記憶を遡る。




『プレシャス』

主人公プレシャスは16歳。
実父のレイプで2人目の子どもを妊娠し、学校を退学になる。
それでも学びたい彼女は、ひとりの教師と出会うことで
少しずつ前に進もうとするのだが……。

重くて、痛い。

救いのないシチュエーションで見出す光とは。
人は誰かの人生を背負うことができるのか。
「書くこと」が与えてくれる力とは。

そして、「映画」とは何か。

★★★★☆





『17歳の肖像』

ジェニー、17歳。
彼女の前に突然現われた年上の大人の男。
刺激的な毎日。
はじめての恋。

しかし、彼は「良くない」男だった。
青春のほろ苦さは、彼女を急速に大人の女へと導く――。

★★★☆☆





『運命のボタン』

ある日、届いたひとつのボタン。
押せば、自分とは関係ない人間がひとり死ぬ。
そして、1億円を手にすることが出来る。

押すか、押さないか。

1億円は金額が大きすぎてピンとこないが…
でも当選確実な宝くじだと思えば
誘惑に負けそうになる。庶民なので。

とはいえ、最初の2本があまりに重かったので
ここで息切れして居眠りしてしまったワタシは
衝撃のラスト直前で目が覚めたため
なんでそうなったのかが全く分からぬまま
背筋をぞっとさせたのでした(苦笑)

☆☆☆☆☆
※評価するにはおこがましいほど意識がなかったので
DVDが出たらレンタルショップに走ります……






『グリーン・ゾーン』

大量破壊兵器を探すミッション。
飛び交う偽情報、交錯する陰謀、失われていく多くの命……。
最初から最後まで最前線の緊張感の中で物語は進んでいく。

集中力が途切れ、ワタシの脳はまたもやレムの中(汗)
ラスト十数分を見逃し、目が覚めたらエンドロール直前。
えーと……犯人が分かりません。

やっぱり4本は無茶やったなぁ。
学生のころは余裕やったのになぁ。

☆☆☆☆☆
※これはDVDで見る気なし





〜いま観たい映画〜
『シーサイドモーテル』
『京都太秦物語』
『パーマネント野ばら』
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』
『告白』

posted by しがない物書き椿屋 at 19:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年05月19日

「3回泣いたら無条件にいい映画やな」

『名探偵コナン 天空の難破船』

言わずと知れたアニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作。

少々、息切れか。
いままでの作品に比べると頼りない。
が、いままでになく色恋ムードが濃いめ(それでも薄いけど)で
怪盗キッドが新一に化けて蘭からの追求を逃れるシーンや
それにあたふたするコナン(新一)が微笑ましい。

★★☆☆☆





『ダーリンは外国人』

あの人気エッセイマンガをどうラブストーリーにアレンジするのか
確かめたくてとりあえず、くらいの気持ちで観るも
3度泣きました。

はじまってすぐ、ふたりがちゃんとつきあうようになるまでの
セリフなしで見せるシーンがとにかくうまい。
ふたりでシーツを替えたり、ミルクティ飲んだり、引っ越ししたり、
壁に映る影が寄り添ったり、浜辺を散歩したり、道で踊ったり…
洗って重ねられたマグカップに「日常」が映し出されて
思わずにやっとしてしまう美しいカットの数々。
これだけで、もうよろし。

なのに加えて、國村隼と大竹しのぶの夫婦がたまらんいい。
泣かされたのはすべてふたりに関するシーンです。
なのでタイトルは、近所の酒場の店主の言葉から。

そして、セリフ。
語学オタクのトニーの素朴な疑問や、外国人だからこそのすれ違い。
それらがうまく散りばめられていてくすっと笑ってしまう。
「ぶん殴るってなんで『ぶん』なのかなー?」
「抜かれるなら度肝がいいよね!」
「やれああしろこうしろの『やれ』って何?」
といった具合。

なんかいちいち、いい。
刺激のあるダーリンとの穏やかな暮らし。
うらやましいじゃないか!

★★★★★





〜本日のささこと〜
「1日の中のたった2時間を、人生の中のたった1年を、映画とともに過ごしてみませんか。」
「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」のフライヤーより





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
posted by しがない物書き椿屋 at 23:07 | Comment(6) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年05月12日

目で確かめる

『アリス・イン・ワンダーランド』

ティム・バートンでなくてもいいんでは?的な評も耳にしつつ。
あまり好きじゃない彼の作品やけども、
『チャーリーと〜』が意外と楽しめたこともあって
ジョニー・デップ見たさに映画館へいそいそと。

そして、初の3D!!

映画をわざわざ3Dにする必要ないんちゃうの、と思っていたが
実際体験してみると、これはこれでありやな〜と。
表現の幅が広がっているし、
ヒュンッと立体で映し出された人物が話す
近未来の手紙システムに憧れていたアニメっ子心をくすぐられ(笑)

ちょっと目がつかれるけど…慣れたらもっとリラックスして楽しめるといい。

★★★★☆




〜本日のささこと〜
「トーハくんは素直でいいなあ」
「スナオ?」
「素直っていうのはねえ…
 あのね 一人で生きていこうと思った女が
 記憶から消してしまった言葉かなー
 ちなみに素顔ってのもそうよー」
「……?」
「キャリアこぎつねきんのまち」3巻/石井まゆみ(集英社)より





※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。

posted by しがない物書き椿屋 at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年04月13日

その愚かさが眩しくも懐かしい

『ソラニン』

青春。
痛々しく、そのくせ甘く、馬鹿っぽいのに無視できない。
そんな青さで出来上がっている映画。

学生時代ではなく、いま観たからこそ
面白いと思えた作品のような気がする。

けっこう前から好きな伊藤歩。
彼女のフラットさは本当にいい。

★★★☆☆





『シャッター アイランド』

ディカプリオのサバイバルスキルの向上に感心。
近頃、こんな感じの役が続くなぁ。
やっぱり初期のころが断然いい。
なんやろ、図太さが好ましくないからか。

ストーリーは、唸る。
さすがのラストシーンは、彼の演技力の賜物。
ネタバレ禁止の警告が出るのも納得の展開で、見応えあり。

★★★★☆





〜本日のささこと〜
彼の哲学をもうひとつ。「仕事は来た順に受ける」。
「理由? それが誠意でしょ(笑)。」
ZEBRAMAN FILT「哀川翔 巻頭インタビュー」より




※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。

posted by しがない物書き椿屋 at 23:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年04月01日

アリス、観たい。

仕事の打ち合わせで試写を逃した。
ティム・バートン作品は好みではないけど
ジョニー・デップは好きなのできっと行く。

スキャン.jpg


『時をかける少女』

いやはや、もう何回リメイクしたら気が済むのか。
と思いながらも、予告で青木くんを見かけたので
ついつい映画館までへこへこ行ってしまった。

現在、過去、未来のそれぞれの役者のあまりに過不足ない配役と
ラスト数分で残り少なくなったパズルのピースが
次々にはまっていくような伏線の集約具合と
ほんとのラストシーンの主人公の大人びた表情にやられた。

いままで見たいくつかの「時かけ」作品では群を抜いている。

同じシーンで並んでいる
2010年の主人公と1974年の彼女の母親(高校生)が
ちゃんと違う時代の女の子だって一目でわかるヘアメイク。
しかも、主人公は借り物の当時の服を着ているにも関わらず
ちゃんと区別されているところに説得力が凝縮されている。
未来人の石丸幹二はちゃんと未来人に見えるし。
ま、もともと耳や鼻の形といい、大きめの目といい、
ちょっと宇宙人っぽいなぁ、と思っていたけども(笑)
50代の青木くんが出てくるシーンでは
ちゃんと主に後ろ姿と声だけでうまく見せているし、
勝村政信の青年時代は何となく面影がある役者を起用してるし。

ベタいラブストーリーと言ってしまえばそれまでだが
ベタいからこそ嘘くさくならないのは監督の技量。

★★★★☆





〜本日のささこと〜
「夜はたまに思考が潜る」
「『やったこと』までが『できること』主義」
「楽園のトリル」8巻/藤田麻貴(秋田書店)より



※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。
posted by しがない物書き椿屋 at 22:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年03月31日

映画で締めて、映画にはじまる。

『花のあと』

もうこれ以上、藤沢周平の味わい深い小説を
どうでもいい映像に仕立て上げるのはやめてほしい。

甲本雅裕の達観した存在感に救われたので
★★☆☆☆





『シャーロック・ホームズ』

まずは、字幕版で。

なんですか。
腐女子の妄想促進剤的なワトソンに対するホームズの駄々っ子っぷり。
脳内妄想で萌え死にするかと…。

あ、すみません。
思考が暴走気味です。

ワタシがどこでどのようにどれだけ萌えホルモンを垂れ流したかは
BL要素が脳のあちこちで繁殖している方なら頷いてくれるはず。
え?
そんなんわからんでええって??
そりゃそうだ。

武力派やんちゃっぷりが魅力の新解釈ホームズはなかなかに楽しめる。

★★★☆☆





『NINE』

『ヴィヨンの妻』に匹敵するダメ男全開物語。
オープニングの数秒は秀逸やったのに…。
その後、すべてがぐだぐだな感じになっていったのは
ひとえに気の強い女たちに追い込まれていくダメ男の不甲斐なさゆえ。
それをいとおしいと思えたら、この映画は面白いのかも。

歌&ダンスも期待したほどじゃなかったしなあ。
これなら『シカゴ』の方がなんぼか楽しめた。

★★☆☆☆





〜本日のささこと〜
男「彼女(妻)だって勝手に来たんだ」
愛人「連絡もなしに?」
男「それが唯一の彼女の特権だ」
映画『NINE』より



※「ささこと」とは、刺さった言葉の略。小説、マンガ、ドラマ、映画、さらには友人知人との会話に至るまで……さまざまな状況で見聞きした言葉の中で、ワタシの心が奮えたものの記録です。

posted by しがない物書き椿屋 at 23:58 | Comment(4) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年02月20日

まさかの勘違い

友人が出演する舞台『真田風雲録』を観るために
伊丹駅すぐのアイホールへ行ったら
受付で話が通ってなくて、なんで??となりつつ
チケット手配をしてくれた友人に電話したら
「伊丹? え、西宮やで」と言われて愕然……。

会場間違うとかないわーーーー。

慌ててJRで西宮まで移動し、そこから劇場までタクシーで駆けつける。
乗り換えがスムーズにいってなんとか30分の遅刻で到着。

あ、でも。
物語的には30分遅れても全く支障なかったです。

劇中、セリフで「真田紐をつくったり、」という件があって
つい最近、仕事で真田紐の取材をしたばっかりやったので
そこに激しく反応、あとはとくに振れることもなく。
友人はハマり役やったので、楽しめたのはそこだけかな。

★☆☆☆☆

posted by しがない物書き椿屋 at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年02月10日

美しさと面白さの反比例

『サヨナライツカ』

これはミポリンのPVか(笑)
陳腐。

唯一の救いは、婚約者(妻)である石田ゆり子の
無邪気に見えて、その実計算しつくされているしたたかさ。

★☆☆☆☆




posted by しがない物書き椿屋 at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年01月29日

入れ替えなし、飲食OKの

祇園会館へ。
いまどき珍しい昔懐かしい映画館。
まあ、利用者のマナーがいいとは到底言えないが、それはそれで2本1000円なら諦めもつくというもの。
今回は、両方とも観たくて逃した作品だったのでラッキー。


『ハゲタカ』

ご存知、NHK土曜ドラマの劇場版。
これが本命で来たのに、うっかり居眠り。
なんでやろ。
玉山がいまいちやったから?(笑)

蓮ドラの方が骨太で面白かったなぁ。
大森南朋も存在感が薄くなってたし。
残念。

★★★☆☆




『重力ピエロ』

原作未読。

真の「悪」とは何か。
連鎖するものは、遺伝か、境遇か。
その落としどころとなる終盤のシーンが秀逸。

傷を抱えて生きていくということ。
罪に相応しい罰とは。
大切なものを守るために必要なもの。
育まれる絆の根源にあるもの。

それらの答えの欠片が、この作品にはちりばめられている。

さらに、配役が絶妙。
よくもまあ、ここまでバランスよく。
岡田将生は、これ当たり役。

★★★★★

posted by しがない物書き椿屋 at 22:18 | Comment(5) | TrackBack(0) | アフターシアター
2010年01月27日

まだあったのね…

『今度は愛妻家』

久しぶりの行定作品。
そしてはじめて号泣した行定作品。
驚くほど年食ったけど、やっぱり巧いよトヨエツ。
メインキャスト5人のキャラとバランスもいいし、
ちょい役の面子も過不足ない演技で魅せる。

つまり、いいのは脚本と役者(笑)

「今度」がどう今度なのか。
その伏線の絶妙さに、涙を誘われる。
嗚呼、そういうことね。
と、何度も納得させられる。
こんなふうに愛されるのが、果たして幸か不幸か。

★★★★★





『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』

第10弾劇場版。
今回は、はじめて原作者・尾田栄一郎が製作総指揮を取っただけあって、
けっこうあれやこれや出てくる多数のキャラをうまく配置している。
それぞれの言動も、これ以上ないってくらい無駄なくはまってるし。
やたらと出てくるモンスターたちも、すごい量いるわりに独創的。
よくもまあ、これだけアイデアが浮かぶもんだ…。

原作者がスタッフたちに「子供の頃好きだったモノ、ワクワクしたモノ」を質問して、まるっと書き直したストーリーは、これでもか!と「ワクワク」がつまった仕上がりに。
やるなぁ。

★★★★☆
(星ひとつ分のマイナスは、ゲスト声優がいまいちやったから)

image.jpg

そして入場記念の「ONE PIECE」巻零ももらえた。
これ目当てに、全国の映画館が初日満席ですごかったらしいのに
なんかまだけっこう残ってた。ラッキー☆

posted by しがない物書き椿屋 at 21:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2009年11月25日

やったよね、スプーン曲げ。

image.jpg

『曲がれ!スプーン』

21日から公開しているこの映画。
京都を本拠地とする劇団ヨーロッパ企画の舞台が原作ということで。
面白くないわけない!と勇んで試写を拝見したのに
公開後のアップでほんまに面目ないことこの上もなく。

だからこそ、声を大にして。
いま!
言いますとも。
今日にでも!!
行ってちょうだい、映画館に。と!!!
地域限定☆女子にやさしいレディースデーだし。

ゆる〜いエスパー集団に、いちいち笑う。
小ネタ満載。
さすが、上田氏(劇団の作・演出、映画の脚本担当)。
唸らしてくれます、毎度のことながら。

この作品だけでも充分に愉しめますが、
出来れば映画化第一弾『サマータイムマシン・ブルース』と
監督である本広克行氏の『UDON』をご覧になってから望むと
愉快度がぐーんと倍増すること請け負います。

いまよりいろんなことを信じていた幼いころの
やけに真っ直ぐな、小さいからこそ色濃くもあった
独特の世界との対峙感みたいなものを思い出す作品。
ふと、曲がるか?スプーン…と思ってみたり。
スプーンって、しあわせの象徴でもあることやし。
そういう気分のおすそ分け的映画です。

★★★★☆

posted by しがない物書き椿屋 at 01:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2009年11月21日

『印獣』観たかった…

『蛮幽鬼』劇団☆新感線

NEC_0451.jpg

久しぶりの新感線。
相変わらずのロック。
目当ては、上川隆也&堺雅人の両名。

「くどい」印象は毎度のことながら、
エンタテインメントとしてはお見事。
広めの劇場をいつも満席にするだけのことはある。

3階席7500円の価値には届かんかったかな。

舞台そのものに加えて、
隣のけっこう年輩な女性のマナーに苛々。
前のめりになるわ、しゃべるわ。
1階客席も使った演出だったため、見えないからって半ば中腰に。
いや、あのね、見えないところがあるから、その分安いんですよ?

2階席・3階席で観劇すると、
意外と前のめりになる人が多いことに吃驚する。
ちょっと身を乗り出すだけでも、後ろの人の視界を大幅に遮ることに
果たして気づかないんだろうか…?
最近はアナウンスで注意も入るし、劇場内に注意書きがあるんやけど。
見てないし、聞いてないのかしら。

おっと、脱線。
堺雅人は男前でした。

★★★☆☆




『AN ANGEL EARS' STORY』演劇集団キャラメルボックス

同劇団のクリスマスツアーを観ると、
今年ももう終わりやな〜と思う。

事故をきかっけに突然、他人の心の声が聞こえるようになった男が、
ある事件に巻き込まれている娘を助ける。というストーリー。

登場人物のすべての心の声が聞こえる=心の声役が必要。
ということで、なかなか面白い演出になっている。
さすが。

主人公が小さな出版社の社長なので、舞台セットは天井までの本棚に囲まれた空間。
そこが、家になったり、娘のバイト先(塾)になったり。
その造りが羨ましくて!!
あんな家に住みたいー。せめて、あんな空間で働きたいー。
あ、仕事にならんか。

そんな素敵なクリスマスの奇跡は、東京公演がこれから。
ほんわかした気持ちになりたいときにもってこいのお芝居です。

★★★★☆

image.jpg


posted by しがない物書き椿屋 at 21:32 | Comment(3) | TrackBack(0) | アフターシアター
2009年10月29日

花子

NEC_0421.jpg

はなこちゃんではなく、「はなご」ちゃん。
もっぴーこと狂言師・茂山宗彦の、ここ一番!的大曲を観て来た。

一言でいうならば、男はいつの世も浮気を文化と言いたがるのね、な話。
一言ちゃうか(笑)

東京に次いでの京都公演。は、どうやら東京よりいい出来(もっぴー熱烈ファン&ヨメ情報)やったようで、その辺り、詳しくは本人ブログをご覧あれ。
よろしく、もっぴー。

もっぴーの熱演もさることながら、目が離せなかったのはもっぴーパパ(七五三さん)!
まさに、百面相(笑)
そっちに気ぃ取られることしばしば。
すまん、もっぴー。

愛しい花子に会うために策を労するくだりや、幸福な逢瀬の自慢話に熱中するあたり、もっぴーらしさが出てて愉快でした。
おつかれ、もっぴー。

11月15日の「茂山宗彦30の会」も頼むよ、もっぴー!

posted by しがない物書き椿屋 at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
2009年10月28日

3本観ようと思っていたが…

結局、2本で打ち止め。

『あなたは私の婿になる』

偽装結婚しないと、国外退去!
さあ、どうする?!
てな具合の、ザ☆ハリウッドムービー。

気分的に、ハッピーな映画を観たくて、
その上、できれば胸キュンしたくて(笑)
時間的に合ういくつかの中から選んだ1本。

正直、「サンドラ、老けたな〜」と思ったけども。
それでも、キュートなのが彼女の力量。
「目は口ほどにモノをいう」
まさに、そんな映画に仕上がっている。

思いもかけず(思った以上に?)泣けたし。
え?この映画で泣くの??と思ったそこのアナタ!
確かに、珍しいかもしれません。
劇場内でもたぶん、ワタシくらいやったような…。

なんか、いろいろツボやったんよな〜。
いやぁ、われながら吃驚。
涙のスイッチって、急に入る。近頃、とくに。
人生経験が豊富になってきたから?(笑)

3日あれば、恋することができる。
これはそんなちょっとファンタジックなラブストーリーです。

★★★★☆



『ヴィヨンの妻』

これが今日の本命。
ちなみに、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
目当てのエリアの席が埋まっていたので断念。
やっぱ当日はムリやなぁ。でも2週間限定やし、観たいなぁ。

と、なぜ脱線するかというと。
『ヴィヨンの妻』に疲れたからですよ(笑)

太宰もいまいち好きちゃうのに、浅野忠信の最近の作品も悉く合わないのに、それでも観に行きたかったのは椿屋のため。
あ、うちの椿屋ではなく。

作中、室井滋と伊武雅刀が演じる夫婦が営む
「しがない小料理屋」(店主曰く)の店名が『椿屋』なのよー。
まあ!なんて偶然!!

松たか子演じる「妻」の生き方を、是とするか非とするか。
観るひとによって大きく分かれるところでしょうが、
共感できるか否かに関わらず、確かに彼女の生き様は頑丈だ。
その強さの根底にあるのは何なのか。
それは本当に夫への愛だけなのか。
始終、愛情とエゴイズムのバランスについて考えさせられる。

★★☆☆☆

posted by しがない物書き椿屋 at 22:57 | Comment(4) | TrackBack(0) | アフターシアター
2009年08月10日

『サマーウォーズ』

NEC_0299.jpg

『サマーウォーズ』

『時をかける少女』のスタッフが贈る新作アニメーション映画。

これ、すごい。
こんなに興奮するアニメ、久しぶりに観た。

「CGの正しい使い方」を突きつけてくるくせに、ノスタルジーも漂ってて、主要人物がめっちゃ多い(陣内家総勢28名!)のにちゃんとキャラ立ちしてるし(声優に関する不満については割愛)、これでもかこれでもかと苦難が押し寄せてくる怒涛の展開に無駄がないし伏線も効いてるし、世界中の人がコイコイ(=花札)を知ってるのか?という一瞬過ぎる疑問も気にならないくらいのラストスパートは圧巻やし(途中、興奮しすぎて息苦しくなった)、かと思えば穏やかに描かれる情景(向日葵でなく朝顔ってところがニクイ☆)に見入ってしまうし、緩急のつけかた巧いし、2回泣かされたし(笑)、まさかの高校野球を絡めてくるし!

あんな「ばあちゃん」(声:富司純子)になりてー。
いや、本気で。
そのためには少なくとも3人以上は子ども産まなあかんけど。
そういう現実的な問題は棚上げにしても、羨ましい家族像。

そして、ほんのり夏の恋。
ああ、青春ですな。

★★★★★!!!


posted by しがない物書き椿屋 at 20:03 | Comment(7) | TrackBack(0) | アフターシアター
2009年07月22日

『人間になりたがった猫』

劇団四季のミュージカル『人間になりたがった猫』
新神戸オリエンタル劇場に来る!という情報を事前キャッチ。

いまでこそ、お仕事で拝見させていただくことも増えた劇団四季。
はじめて観たのは、小学校から全員で行った舞台でのこと。
そのときの演目が、『人間になりたがった猫』だった。
ので、思い入れもひとしお。
とはいえ、子ども向けの作品ということもあって、なかなか
大きな劇場(関西なら、大阪四季劇場か京都駅ビル)ではかからず、
もう一回観たいな〜と思いつつ過ごしていたところへの朗報☆

これは行かねば!!と。

子どもは確かに多かったけれども、
子ども向けと侮ることなかれ。

子どもたちにも聞き取りやすく、分かりやすいような言葉が選ばれているだけに、その表現は奥深く、考えさせられるセリフが多かったのが印象的。
もちろん、昔はそんなとこを意識して観てなかったやろうけども。

思わず、メインテーマ曲のところで懐かしさのあまり涙が…。
そして、意外とその曲を歌える自分に吃驚。


こういう作品を観て、ダンスや歌を習う子がいるかもしれない。
そして彼らが近い将来、劇団四季に、引いては日本の演劇界に進出して、
また次の世代の子どもたちに感動を与えることを思えば、
劇場内にいた子どもたちにはどれほどの可能性が広がっていることか。
さすがに、ワタシがいまから一念発起しても、
四季に入団することは、エベレスト登頂以上に難しい。やろう。


なんてことを思いながらロビーに出たら、

NEC_0276.jpg

えっらい人だかり。
なぜ進まん?と訝っていたら、

NEC_0277.jpg

ロビーのあちこちで、演者さんたちが子どもたちと握手のサービス。
出口のところで、ワタシもちゃっかり主人公と握手♪
思わず、「おつかれさまでした」と言ってしまったら、笑われた。
仕事のくせ、ですな(苦笑)

posted by しがない物書き椿屋 at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アフターシアター
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。